日本代表「史上最強」と絶賛の“5つ星”選手は? 「コートジボワール戦出場15人」を金田喜稔が採点

植田の決勝点に「チーム全体の雰囲気の良さ」を感じた

<途中出場>
■南野拓実(リバプール/←後半16分IN)=★★★★

 いつ、どのタイミングで出ても期待を裏切ることがない。リバプールという世界トップクラスのチームにいるプライドがそうさせるのか、守備での献身性も非常に高く、短い時間でも攻撃陣の“静かなるリーダー”として存在感を放っていた。左サイドで投入されたがポジション取りが上手く、得点には絡めなかったもののコンスタントにシュートを打ち切る力を見せた。

■原口元気(ハノーファー/←後半28分IN)=評価なし

 南野と同様、いつ起用されても持ち味を発揮してくれる選手だ。高い位置からの果敢なプレッシングや惜しみない上下動など、森保監督も計算できる戦力として信頼しているのは間違いない。

■堂安 律(ビーレフェルト/←後半40分IN)=評価なし

 この試合に関しては出場時間が短かったため、ほぼ見せ場を作ることができなかった。森保監督の就任後、右サイドハーフの一番手として起用されてきたが、現状では当初より評価を落としている。この状況を打破するには、移籍したビーレフェルトで試合に出続けて、得点を取ってアピールするしかない。野心がものすごく高い選手だけに、ここからの反発力に期待だ。

■植田直通(セルクル・ブルージュ/←後半43分IN)=評価なし

 出場時間が短かったため、プレー全体のパフォーマンスの評価はできないが、勝利に導く決勝点を奪ったという結果に対しては満点を与えたい。短い時間のなかで守備要員として投入されながら、セットプレーのチャンスで決勝点を取る。これは今の森保監督のチームにおいて、ベンチに座る選手がメンタル面でもフィジカル面でも全然腐っていないという証拠だろう。実際に現在の日本代表は、誰が試合途中から投入されても、チーム全体のパフォーマンスが落ちることはない。そんなチーム全体の雰囲気の良さを証明してくれた一撃だった。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング