メッシ、チェルシー移籍間近だった 308億円を準備、伊記者が6年前の舞台裏を明かす
当時のモウリーニョ監督ともやり取り、宿敵レアルも獲得を試みる
イングランド・プレミアリーグのチェルシーは、2014年にバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ獲得に迫っていたようだ。当時脱税問題に揺れていたメッシの違約金2億5000万ユーロ(約308億円)を支払う準備ができていたが、代理人を務める父ホルヘ・メッシや元ポルトガル代表MFデコ氏の説得もあって移籍は実現しなかったという。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
メッシは13年にスペイン当局から、父ホルヘ氏とともに過去3年間にわたる脱税の容疑をかけられ、翌14年には有罪判決を受けた。執行猶予がつけられて収監は免れたが、この問題で疲弊していたメッシには当時からスペイン国外への移籍の噂が持ち上がっていた。
そして、この時に獲得に動いていたのがチェルシーだった。当時から噂のあった移籍騒動について、イタリア人ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が自著『Grand Hotel Calciomercato』のなかで、チェルシーからのオファーや交渉について詳細を綴っているという。
それによれば、チェルシーはメッシの違約金2億5000万ユーロの支払いを準備しており、個人的な条件では合意していたという。当時のチェルシー監督だったモウリーニョ氏とメッシが、ビデオ通話を通じてやり取りも行っていたようだ。
しかし、メッシの代理人である父ホルヘ氏や元チームメートのデコ氏らが介入し、交渉は“泡のように消えてしまった”という。モウリーニョ監督の下でメッシがプレーする夢のタッグが実現していた可能性も十分にあったようだ。
また、チェルシーだけでなく、バルセロナの宿敵レアル・マドリードも13年に違約金2億5000万ユーロをキャッシュで支払い、メッシを獲得しようとしていたことも伝えられている。ただし、この試みはメッシがレアルへの移籍を即座に拒んだために実現しなかったという。
今夏にバルセロナからの退団騒動が過熱するなど、その去就問題にはより一層の注目が集まっているメッシ。来夏には契約満了を迎えるだけに、今後もその動向から目が離せない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)