鎌田大地の“台頭”で2列目争い激化 センス光るトップ下で抜群の存在感「無理してでも僕のところに」

コートジボワール戦にトップ下としてスタメン出場したMF鎌田大地【写真:ⓒJFA】
コートジボワール戦にトップ下としてスタメン出場したMF鎌田大地【写真:ⓒJFA】

コートジボワール戦はトップ下でフル出場 「焦れずに我慢していたらチャンスも出てくる」

 森保一監督率いる日本代表は14日、オランダ・ユトレヒトで行われた国際親善試合コートジボワール戦で1-0の勝利を収めた。後半ロスタイムにDF植田直通(セルクル・ブルージュ)が劇的なヘディング弾を挙げ、今年初勝利。トップ下でフル出場したMF鎌田大地(フランクフルト)は、無得点に終わったものの、抜群のセンスを見せた。鎌田のアピール成功で2列目はさらなる競争を生みそうだ。

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 大いに存在感を発揮した。国際Aマッチ6試合目の鎌田はトップ下で先発。前半2分、いきなりMF伊東純也(ヘンク)からのパスに反応し、FW鈴木武蔵(ベールスホット)の抜け出しを見逃さず、DFの裏を突くスルーパスを出した。同28分には伊東からのクロスのこぼれ球に詰めるも相手DFのブロックに遭い、最大の見せ場は後半13分、再び伊東からパスを受け、ドリブルで持ち上がるとGK強襲のシュートを放った。こぼれ球にも反応したが、ゴールを割ることはできなかった。

 無得点に終わったものの、何度も好機を演出した鎌田。同16分にMF南野拓実(リバプール)が途中出場してからも2列目での横関係、センターラインでの縦関係で好連係を見せ、同26分には南野の決定機を作り出した。それでも、鎌田自身は満足せず、同僚との関係性を課題に挙げた。

「今日はチャンスがあったので、決め切らないといけなかった。前半は自分らしくないミスもあった。僕自身も浮いている状態のなかで、パスをもっと(足元に)つけてくれてもいいなと思っていたけど、まだそのへんがチームメートとの関係性が浅いと思ったし、逆に言えばもっと良くなる。(決勝点を挙げた)直通くんに感謝。後半になるとだんだんボールに触れるようになったし、前半は難しいなと思ったけど、焦れずに我慢していたらチャンスも出てくるし、気持ちの部分で我慢するのも大事なのかなと」

 成長を証明した。昨季ドイツ1部フランクフルトにレンタル復帰した鎌田は、ブンデスリーガで28試合2得点、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では10試合6得点という結果を残した。得点感覚も研ぎ澄まされたなかで、生まれたのが後半13分のGK強襲シュートだった。

「あれも本来なら頭の中では入るパターン、入るなと思っていたけど、思ったより疲れていたのか踏み込みが浅くて思ったところに蹴れなかった。前半も相手にブロックされたシーンがあって、こぼれ球をうまく止めれず、いい時は決められるし今日は決め切ることができなかったので、そこは改善しなければいけないと思うけど、そういう日もある」

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