「時間の無駄使い」 アーセナル“構想外”のエジルにベンゲルが持論「素晴らしい才能を…」

アーセナルMFメスト・エジル【写真:Getty Images】
アーセナルMFメスト・エジル【写真:Getty Images】

英BBCのインタビューで教え子の現状に私見を述べる

 アーセナルで1996年から22年間、監督を務めたアーセン・ベンゲル氏が英公共放送「BBC」のインタビューに応じ、そのなかで自身も指導した元ドイツ代表MFメスト・エジルの現状について私見を述べている。

 2013-14シーズンからアーセナルに在籍するエジルは、15-16シーズンにはプレミアリーグ年間アシスト数で歴代2位となる19アシストをマーク。ベンゲル氏が率いていた当時のアーセナルで主力選手として活躍し、3度のFAカップ優勝にも貢献した。しかし昨シーズンから出場機会が減り、今年3月以降は公式戦での出番がないなど、現指揮官のミケル・アルテタ監督の下では事実上の“構想外”の立場に置かれている。

 エジルを5年間にわたって指導したベンゲル氏も、同選手の現状を気にかけているようだ。ベンゲル氏はエジルについて問われると、「現在の状況は、彼にとっては時間の無駄使いと言える。なぜなら彼は、1人の選手が自身の才能を活かして最も多くのことを成し遂げられる時期にあるからだ」と、31歳のエジルが年齢的にキャリアのピークを迎えているにもかかわらず、十分なプレー機会を得られていないと指摘している。

 さらに同氏は、「今の状況はクラブにとっても人材の浪費だよ。エジルはアタッキングサードでキラーパスを繰り出せる素晴らしい才能の持ち主だ。今のフットボールは、素早いカウンターや攻守の切り替えを志向していて、どのチームも同じようにプレーしようとしている。この状況を打破できるのが、エジルのような選手なんだ。彼が何者なのかを忘れさせてはいけない。彼はレアル・マドリードでもプレーしていた、ワールドカップ優勝メンバーだ。アシスト数の記録の持ち主でもあるし、彼をチームに組み込む術を見つけ出す必要がある」とも語り、エジルを起用しないことはアーセナルにとっても損失であるとの持論を展開して、今でもエジルのことを高く評価していることを明かしている。

 恩師からの変わらぬ信頼に応えるためにも、エジルとしてはなんとかして現状を打破したいところだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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