「ぜひ日本代表で見たい」 J1席巻の右SBに元日本代表DFが期待「酒井宏樹にない要素」
栗原氏が注目する川崎DF山根の存在 日本代表にとっても「面白い発見になったはず」
今季の川崎フロンターレはシーズン序盤から圧倒的な強さを見せており、J1リーグ首位を独走している。その躍進を支える1人が、右サイドで輝きを放つDF山根視来だ。「Football ZONE Web」のインタビューに応じた元日本代表DF栗原勇蔵氏も、飛躍を遂げる右サイドバック(SB)に注目。日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)と異なる特長を備えていると語り、森保ジャパン入りにも太鼓判を押している。
横浜F・マリノスで18年間プレーし、昨季限りで現役を引退した栗原氏の目にも、今季の山根は際立った存在に見えるようだ。J1通算316試合出場を誇る元日本代表DFは、今季湘南ベルマーレから川崎に完全移籍し、即座に右SBで主力に定着した山根について「湘南時代は3バックの一角の印象だったので、川崎の右SBとしてあそこまで化けるとは思わなかった」と驚きを示していた。
そして、今後の日本代表入りについても「ぜひ日本代表で見たい。面白い発見になったはず」と太鼓判を押した一方、「現時点で相当良い選手だけど、器用な選手の枠にとどまってほしくない。 すべてにおいてレベルが高いが、他の競合相手に『ここは絶対に負けない』という分かりやすい武器があれば、日本代表でも確実に活躍できると思う」と指摘している。
それでも栗原氏自身は、すでに日本代表でアピールできる山根特有の武器を見出しているようで、9月20日に行われた第17節浦和レッズ戦(3-0)の前半37分に決めた先制点に注目している。ペナルティーエリア右でMF家長昭博が複数人の相手に囲まれながらも浮き球のボールを中央へと送ると、走り込んだ山根が右足を振り抜き、豪快なダイレクトボレー弾をゴール左に突き刺していた。