エメリ監督、久保“冷遇”の声に反発 「どの選手にもプレーを保証すると言ったことはない」
ビジャレアルでベンチスタートが続く久保の現状に指揮官が見解
ビジャレアルのウナイ・エメリ監督がスペイン紙「AS」のインタビューに応え、日本代表MF久保建英の現状に言及。「彼はピッチ外でスターだが、中でもそうなるべき」と自身の見解を述べている。
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昨季はレアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍していた久保は、エメリ新監督が獲得を熱望したとも報じられ、今季は再び期限付き移籍でビジャレアルに加入した。さらなる飛躍を期待されていたが、開幕から5試合連続ベンチスタート。短い時間で攻撃を活性化するプレーもあったが、リーグ戦わずか54分間の出場タイムと厳しい状況に置かれている。
そんななか、「AS」は今季から就任したエメリ監督のインタビューを敢行。ビジャレアルでの歩みについて語っているが、そのなかで久保に対する質問も飛んだ。エメリ監督は「クボは素晴らしい少年で、成長を望み、そのための大きな意欲がある」としつつも、「先を急ぐのは良くない。適応し、あらゆるオプション、ポジションで戦うために成長すべき」と指摘。次のように現状を考察している。
「彼は3つのポジションでプレーする可能性があり、彼が感じている最高の位置には高いレベルの競争がある。中央でのポジションはより良くなるために練習し、左サイドではもっと成長すべき。それが今のプロセス」
また、久保の起用法について外部から多くの声が上がっていることにも言及。「メディアの声は理解している。彼はピッチ外でスターだが、中でもそうなるべき」として、持論を展開した。
「我々の義務は最高の方法でそれ(ピッチ内でスターになる)を成し遂げるということであり、目標にたどり着くために彼の世話をするということ。私はどの選手にもプレーを保証すると言ったことはないし、一緒にチャンピオンになるとも言わない。そういったことはやらないだろう。目標に到達するというのは全員、チームですることであり、どれだけ良い選手であろうと誰か1人でやり遂げるものではない」
現地でも久保についての“雑音”は大きく、エメリ監督としても思うところはあるようだ。国際Aマッチウィーク終了後、久保がエメリ監督率いるビジャレアルでどのように競争を勝ち抜いていくのか、注目したい。
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(FOOTBALL ZONE編集部)