アルテタ監督必見? 名将ベンゲルがアーセナル戦力外の“エジル活用法”をレクチャー

MFメスト・エジル(左)とアーセン・ベンゲル氏【写真:Getty Images】
MFメスト・エジル(左)とアーセン・ベンゲル氏【写真:Getty Images】

かつてエジルを輝かせた名将は「重要なのは攻撃と守備のバランスが正しいこと」と説明

 元ドイツ代表MFメスト・エジルは、これまで所属したブレーメンやレアル・マドリード、アーセナルで多くのゴールを演出してきた。現在はクラブで事実上の戦力外となっているが、前アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏がその“活用法”を明かした。ドイツ誌「デア・シュピーゲル」が伝えている。

 エジルは2013年、当時のクラブ最高額となる移籍金4250万ポンド(約59億円)でレアルからアーセナルへ加入した。プレミアリーグで184試合に出場して33得点58アシストを記録。4度のFAカップ制覇に貢献し、ドイツ代表でも2014年のFIFAワールドカップ・ブラジル大会で優勝を果たしている。

 2015-16シーズンには、クラブの年間最優秀選手にも選出されたが、ベンゲル監督が2018年に退任してからは徐々に出場機会が減少。新型コロナウイルスによる中断明け以降は、試合に出場していない。今季はUEFAヨーロッパリーグ(EL)の登録リストからも外され、事実上の戦力外となっている。

 アーセナルから週給35万ポンド(約4800万円)という高額の給与を受け取り続けているエジルは、契約が満了するまでロンドンを離れるつもりはなく、英国メディアでは、サウジアラビアから届いたオファーも断ったと報じられている。

 本来であれば、ミケル・アルテタ監督もエジルを戦力として使いたいはずだが、その活かし方を見出せていないようだ。アーセナル時代にエジルを輝かせていたベンゲル氏は、どのような起用をしていたかを明かした。

「彼はピッチ上で規律のある選手ではなかった。また、ボールのないところでの動きも強みとは言えない。それでも、守備の意識の強い選手を隣に置いてあげれば、それは問題なくなる。重要なのは攻撃と守備のバランスが正しいことだ。ボールを持った時だけに目を向けがちだが、彼らはほかの選手たちより多くの情報を得て、プレーを行っている。すべての決断がボールを受ける前に下されているんだ」

 夏の移籍市場で、ガーナ代表MFトーマス・パーティを獲得したアーセナル。運動量や守備面にも定評のある中盤のタレントの加入は、エジルの再生にもつながるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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