G大阪宮本監督、“重馬場”対策の徹底で鬼門突破 狙い通りの決勝点「ミーティング冒頭の言葉は…」

6連勝を飾ったガンバ大阪の宮本恒靖監督【写真:高橋 学】
6連勝を飾ったガンバ大阪の宮本恒靖監督【写真:高橋 学】

G大阪がFC東京を1-0で下し、アウェーでは2001年以来の勝利を掴んだ

 ガンバ大阪が10日、J1リーグ第21節アウェーのFC東京戦で1-0と勝利を掴み、6連勝を飾った。土砂降りで劣悪なピッチコンディションのなか、2001年以来勝利がない“鬼門”味スタで19年ぶりに勝利。前半41分にFWアデミウソンがPKを決めて、この1点が決勝点となった。宮本恒靖監督は“重馬場”対策として試合前から「割り切って」と意思統一していたと明かした。

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 G大阪は「4-4-2」の布陣で2トップにFWアデミウソンとFWパトリック、2列目右にはFW宇佐美貴史が入った。芝生はかなり水を含み、両者ピッチコンディションに苦戦。それでも、前半39分、FKから左サイドでMF井手口陽介がファーサイドに向かってクロスを上げると、FWアデミウソンがヘディングしたボールを相手MF三田啓貴がペナルティーエリア内でハンド。同40分にPKをアデミウソンが決めて先制した。

 この1点を守り切り、2001年を最後に勝利から遠ざかり、16戦勝ちなし(5分け11敗)だった“鬼門”の味スタで19年ぶりに勝利。6連勝となった。試合のポイントとなったのは劣悪なピッチコンディション。パスサッカーを掲げている宮本ガンバにとっては、厳しい環境だが、この日の試合前にはしっかりと意思統一していたようだ。

「今日に関しては相手のペナルティーボックスにボールを入れていくこと。割り切ってやりたいサッカーは表現せずに相手のDFの背後とボールが止まるだろうということでボックス内の徹底は選手に伝えた。ミーティングの冒頭の言葉は『割り切る』というところだったので選手はピッチでやってくれたと思う」

 この日はボールを大事に保持してつなぐサッカーは捨て、とにかく敵陣まで運ぶことを徹底。“狙い通り”生まれた1点だった。特に、決勝点を演出し、豊富な運動量を武器に獅子奮迅の井手口の活躍に関しては「試合前にボールを予測して回収することを伝えていた。しっかりやってくれた」と、目じりを下げた。

 これでチームは6連勝。“鬼門”も突破し、勢いづいたG大阪はこのまま連勝街道をひた走る。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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