久保は「ハッピーエンドを提供する目前」 英記者が“代表での存在感”を称賛「退屈な試合で…」

後半から採用した3バックシステムを評価「どのよう処理できるか確認する機会を得た」

 ハーフタイム明けに安西に代わって伊東純也が入り、3-4-3システムに切り替えたことで、森保監督は強靭なフィジカルを駆使してくる対戦相手に、どのように処理できるか確認する機会を得た。

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 おそらく、2022年カタール・ワールドカップのアジア予選で多くのチームがそのようなサッカーを展開してくるかもしれない。酒井宏樹は、吉田、冨安健洋と並ぶ3バックの右側でなんの違和感も感じさせず。名目上は右ウイングバックを務めた伊東は推進力をもたらし、右サイドハーフのようなポジションを取って脅威を与えた。

 原口元気は左サイドで伊東と同じようなポジション取りで動き、堂安律は大迫をサポートするため、久保建英が登場する後半20分までピッチに残った。久保はハードワークし、予想外のプレーをする能力で脅威をもたらしていた。

 ほとんど見る価値のない退屈な試合で、久保はラストプレーでハッピーエンドを提供する目前まで迫った。ミスを犯しやすいGKオンドアに対し、最後の最後にスーパーセーブを強要したことは、90分間の単調なフットボールにワクワクさせる光景をもたらし、森保監督に再びアピールする目的を果たした。

 日本は幸運なことに、権田修一の背後にボールをフリックしようとしたFWフランク・エビナの試みに罰せられずに済み、最終的に新型コロナウイルスの影響によってこの1年間で蓄積された錆びを取り除く機会にはなった。日本は13日にコートジボワール(FIFAランク60位)と対戦するが、願わくはより面白い展開となることを祈っている。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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