久保は「ハッピーエンドを提供する目前」 英記者が“代表での存在感”を称賛「退屈な試合で…」
森保ジャパンは約10カ月ぶりの国際親善試合となったカメルーン戦で0-0のドロー
日本代表は現地時間9日、オランダ・ユトレヒトで国際親善試合を行い、カメルーン代表と対戦。新型コロナウイルスの影響もあり、史上初の“オール海外組”で挑んだ約10カ月の公式戦は、決め手を欠いてスコアレスドローに終わった。
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かつてAFC(アジアサッカー連盟)の機関紙「フットボール・アジア」編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、20年以上にわたってアジアサッカーを追う英国人記者マイケル・チャーチ氏は、「正直、やや退屈だった」と率直な意見を述べつつ、森保ジャパンに一定の収穫はあったと見ている。
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対戦相手のカメルーン(FIFAランク53位)にフィジカルこそ優れていたが、クオリティー面は皆無だった。日本は試合の大半で主導権を握り、森保一監督は選手を確認し、アイデアをテストする機会を十分に利用することができた。長友佑都が不在だったため、安西幸輝が左サイドバックのスタメンに抜擢され、“試運転”の機会が与えられた。
安西は数回にわたってポジションから引き出されてしまったが、出場した45分間では全体を通して手堅いプレーを披露。前半18分にセルジュ・タベクからタックルを受けた場面は、主審がもっと慈悲深ければ、PKの判断が下されていたかもしれない。前半に採用した4-2-3-1システムのなかで、南野拓実はカメルーン側に最大の脅威をもたらし、大迫勇也の背後のポジションで忙しく走り回っていた。時折、相手が自陣でポゼッションを高めていた際は、最終ラインに下がって率先してプレッシングを仕掛けていた。
そのプレッシャーは開始早々の前半4分に効果を発揮。GKファブリス・オンドアは足元の技術に不安があったことから、南野は先制点まであと一歩のところまで迫った。確かに、相手GKは日本がつけ込むことのできる弱点の一つだった。吉田麻也が前半22分に放ったヘディングシュートは比較的無難な一撃だったが、オンドアはクリアする前にボールを滑り落とし、課題があることを露呈した。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。