遠藤保仁には「ガンバでずっとやってほしかった」 闘莉王が本音、“世代交代”にも持論

闘莉王氏が遠藤保仁(写真はG大阪時代)のジュビロ磐田移籍に言及【写真:小林 靖 & 荒川祐史】
闘莉王氏が遠藤保仁(写真はG大阪時代)のジュビロ磐田移籍に言及【写真:小林 靖 & 荒川祐史】

「闘莉王TV」で磐田への期限付き移籍に言及 「正直なところ…」

 元日本代表MF遠藤保仁の、J1ガンバ大阪からJ2ジュビロ磐田への期限付き移籍が5日に発表された。10日のJ2リーグ第25節松本山雅FC戦では、早速先発フル出場。試合は0-0の引き分けに終わったものの、中盤でゲームをコントロールし、クロスバー直撃のFKを放つなど新天地デビュー戦で見せ場を作っている。

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 一方、今年7月4日のセレッソ大阪戦でJ1歴代最多出場記録を樹立するなど、G大阪のレジェンドとなった名手の移籍に、日本代表で長年共闘した田中マルクス闘莉王氏は「正直なところ、あまり聞きたくなかったニュース」とショックを隠さず。レンタルという形式ながら、クラブレジェンドの移籍と世代交代に持論を展開している。

 昨季限りで現役を引退した闘莉王氏は、自身の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」で最新話を公開した。テーマは2010年南アフリカ・ワールドカップ16強進出にともに貢献した、盟友の電撃移籍についてだった。

「ヤットさん移籍したのか……」とショックを隠し切れない様子の闘莉王氏。「正直なところ、あまり……聞きたくなかった。これは正直にいきましょう。ヤットさんはガンバでずっとやってほしかった。俊輔さんも横浜F・マリノスに残ってほしかった」と、現在は横浜FCでプレーするMF中村俊輔を引き合いに出し、クラブレジェンドである遠藤の移籍を嘆いていた。

 元日本代表GK楢﨑正剛氏の持つJ1出場最多記録を今季更新したばかりの司令塔だが、先発出場は3試合にとどまっていた。ピッチ上ではゲームコントロールと決定的なパスで健在ぶりを見せていた遠藤だが、闘将は熱い持論を展開している。

「年齢に関係なく、グラウンドでどういうプレーをしているのか、チームにとってプラスかで、先発かどうかを決めてほしい。いつでも世代交代しなければという考えをしているチームは足を引っ張られるし、必ず落とし穴に落ちます」と、年齢よりもピッチ上でのパフォーマンスで判断されるべきと主張。世代交代を急ぐチームが陥りがちな罠について力説していた。

 “ヤット愛”溢れる闘将の言葉に、ファンもコメント欄で反応していた。

「世代交代の話は共感しかできないです」
「嬉しいこと言ってくれるやん」
「さすがプロ 言葉が一つ一つ重い」
「そろそろ、闘莉王さんとラモスさんで日本代表監督してください」

 動画では遠藤と磐田MF今野泰幸のコンビへの期待や、闘莉王から見た“司令塔”遠藤の凄さなどにも言及。闘将の力強い言葉の数々に、共感の声が集まっていた。

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