「日本らしくない」と韓国メディア指摘 “オール海外組”の森保J、カメルーン戦で課題露呈

悔しがる日本代表MF南野拓実【写真:Getty Images】
悔しがる日本代表MF南野拓実【写真:Getty Images】

韓国でも関心が高かった“オール海外組”の日本だが、“期待ハズレ”との評価

 日本代表は現地時間9日、カメルーン代表との国際親善試合に臨み0-0の引き分けに終わった。この試合は韓国でもかなり注目度が高かった。なぜなら日本代表のメンバー構成が“欧州組”のみで、どのような試合展開になるのかと気になるサッカーファンが多かったからだ。

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 ただ、結果的にはあまりチャンスを作れず、課題が露呈した試合になったというのが、韓国メディアの見方だ。

 韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」は、「日本は最前線の大迫勇也(ブレーメン)と2列目の南野拓実(リバプール)、堂安律(ビーレフェルト)を中心に攻撃を展開。しかし日本が放つシュートはことごとくカメルーンの守備に阻まれていた」と、期待とは裏腹に攻撃陣に見せ場がなかったと伝えている。

 また「後半アディショナルタイムにペナルティーエリアの右側でFKを得た日本は、久保建英(ビジャレアル)がキッカーを務めた。久保の左足のシュートはクロスバーを直撃した」と伝え、唯一の印象的なシーンだったと強調している。

 韓国のスポーツ・芸能ニュースサイト「OSEN」も、「日本は印象的なシーンを作り出すことができなかった。前半は南野、後半から久保を投入したが、得点チャンスを作るのに失敗した」と酷評。また韓国のスポーツ紙「スポーツ韓国」も、「ボールポゼッションも“日本らしくない”40%台だった」と報じているが、確かにショートパスを織り交ぜ、ボールを支配しながら攻撃を展開する日本らしさは影を潜めていた。

 次戦は13日、コートジボワール代表との対戦だが、どのような試合展開になるのか。韓国メディアやファンも引き続き注目している。

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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