マンU補強戦略に疑問符 移籍最終日に“サンチョ以外”へ突如オファー…ドルトムント困惑
「ESPN」が移籍交渉の舞台裏を報道、移籍期限最終日にDFシュルツ獲得に動く
ドイツの強豪ドルトムントが名門マンチェスター・ユナイテッドの補強戦略に疑問符を抱いていると米スポーツ専門局「ESPN」が報じた。ユナイテッドはイングランド代表MFジェイドン・サンチョの獲得を目指していただけでなく、移籍期限最終日にドイツ代表DFニコ・シュルツの獲得に動いたが、その動きにドルトムント側が困惑していたという。
今夏、ユナイテッドとドルトムントの間ではサンチョの移籍が実現するかどうかに注目が集まっていた。20歳のイングランド代表を巡ってはドルトムントが1億2000万ユーロ(約150億円)を要求する姿勢を一貫して示しているのに対し、ユナイテッドが少しでも移籍金を抑えようと交渉を続けていた。最終的にサンチョはドルトムント残留が決定。ユナイテッドはトップターゲットと定めていたアタッカーの獲得に失敗した。
そうしたなかで「ESPN」によれば、ユナイテッドがドルトムントから獲得を狙っていたのはサンチョだけではなかったと報じている。記事によれば、ユナイテッドは移籍期限の最終日にドイツ代表DFシュルツを期限付き移籍で獲得するため、レンタル料100万ユーロ(1億2500万円)と今シーズンの給与支払いを条件にオファーを出したという。
こうしたユナイテッドの新たな動きについて、同局は「ドルトムントはサンチョを追いかけるユナイテッドの交渉戦術に驚きを隠せなかったが、さらにデッドラインデイに別のチームメートに対する動きをしたことでクラブは“困惑していた”」と情報筋が語ったとされるコメントを伝えた。
シュルツは2019年夏にホッフェンハイムからドルトムントに2500万ユーロ(約31億円)で移籍するも出場機会は限られ、ここまではバックアッパーに甘んじている。そんなシュルツを欲しがったとされるユナイテッドの動きはドルトムントに驚きを与えたようで、「シュルツへのアプローチにより、ドルトムントはユナイテッドのリクルートチームとスカウトチームの能力に疑問を抱いた」という。
サンチョの獲得においても要求を満たすオファーを用意できなかったうえに、土壇場で控え選手のシュルツ獲得を狙ったユナイテッドの動きは、ドルトムントに不信感を抱かせる結果となってしまったようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)