吉田麻也、ザック時代の“失敗”に学ぶ3バックの活用法を提言 「際立って上手くいかなかった」

カメルーン戦の後半から3バックを務めたDF冨安健洋、DF吉田麻也、DF酒井宏樹【写真:Getty Images】
カメルーン戦の後半から3バックを務めたDF冨安健洋、DF吉田麻也、DF酒井宏樹【写真:Getty Images】

吉田麻也が考える3バック成熟に必要なことは? 自身は森保ジャパンで初経験「大変だった」

 日本代表の主将DF吉田麻也(サンプドリア)が9日、オランダ・ユトレヒトで行われ、スコアレスドローに終わった国際親善試合カメルーン戦で守備に手応えを得た。前半は結成当初から成熟させてきた「4-2-3-1」を採用するも、相手の中盤3枚にうまくハマらず、後半頭から「3-4-2-1」に変更。ともにイタリアでプレーするDF冨安健洋(ボローニャ)や、DF酒井宏樹(マルセイユ)と組み、身体能力、技術力の高い相手を無失点に抑えた。そのなかで、過去に“失敗”した経験を生かした3バックの“活用法”を提言した。

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 前半は厳しい戦いだった。相手がボールを持ち、ビルドアップして仕掛けられる展開が続くなど、なかなか思うような攻撃の形は作ることができなかった。前線からプレスをかけてボールを奪い、何度かチャンスは演出したものの、得点は奪えず。一方で守備は安定感を見せ、難敵相手にゴールを割らせなかった。前半35分には相手の絶妙な右クロスを吉田が冷静にバッグヘッドでクリア。この日、冨安とは右と左を入れ替えて臨んだが、連係に問題はなかった。

「監督とも冨安とも話して、僕は(右と左)どっちでもいいし、冨安もどっちでもいいと。去年までは(冨安が)若くて右利きで新しく入ってきたばかり。(所属クラブでは)右サイドバックもやっていて、やりやすいように僕が左だった。今年から自分のチームで僕が右で冨安が左、あまり(所属クラブと立ち位置を)変えない方が良いんじゃないかということで、僕が右で冨安が左でやってみた」

 後半からはシステムを「3-4-2-1」に変更。ボランチからの攻撃も活性化する一方で、ピンチもあった。欧州組が参加する森保ジャパンでは吉田が招集されていなかった昨年6月以来の3バック。吉田は「後ろはスライドの距離も長く、1対1も多くて大変だった」という。それでも、新しい“オプション”の使い方に希望を見出した。

「まだまだ3バックに関しては全体に動きの質を変えないといけない。ただ4バックで上手くいかない時に幅を持てるのはいいこと。あまり4バックと3バックでテーマを2つに分けないでやっていきたい。ザッケローニ監督の時に3バックと4バックと、そこだけ際立ってうまくいかなかったというのがあるので。上手く使っていければ」

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