リバプール、50m精密フィード→繊細トラップ弾に再脚光 「パス? それともフィニッシュ?」
2018-19シーズンのCLラウンド16バイエルン戦、マネの先制点をCL公式SNSが紹介
プレミアリーグ王者リバプールは、2018-19シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で14年ぶりの頂点に立った。ラウンド16ではドイツの絶対王者バイエルン・ミュンヘンを下しているが、敵地で生まれた高難易度のゴールとアシストにCL公式SNSが再び脚光を当てている。
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昨季のプレミアリーグでリバプールは圧倒的な強さを見せつけ、30年ぶりのリーグ優勝を果たした。18-19シーズンのリーグ戦ではマンチェスター・シティとのマッチレースに敗れる形となったものの、同シーズンにはCL優勝を達成しており、2シーズン連続でのビッグタイトル獲得となっている。
準決勝ではスペインの強豪バルセロナを大逆転劇の末に下し、決勝ではトッテナムとの同国対決を制して優勝を決めたリバプール。ドラマチックな展開となったバルセロナ戦は今でも語り草だが、CL公式がプレーバックしたのはラウンド16で生まれた“ゴラッソ”だ。
バイエルンとの第1戦はホームで0-0のスコアレスドロー。敵地での第2戦では得点を奪ってのドロー、あるいは勝利が必要な状況となっていた。そのなかで何よりも大きな先制点は、攻守の要による連係から奪取する。
前半26分、最終ラインでビルドアップしていたオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、左サイドのセネガル代表FWサディオ・マネの動き出しを見逃さず約50メートルのロングフィードを前線に送る。左サイドから走り込んだマネは相手DFラフィーニャの内側に上手く入り込み、競り合いながら最終ラインの裏へ抜け出すと、右足アウトサイドでゴールとは反対方向へトラップ。飛び出してきたGKマヌエル・ノイアーをゴールに背を向けた状態からの素早いターンでかわし、カバーに入ったDFニクラス・ジューレとラフィーニャをあざ笑うかのように、左足でシュートを決めた。
ファン・ダイクによる約50メートルの高精度のロングパスに、マネの繊細な技術と冷静沈着さが融合したハイレベルな一撃を、CL公式インスタグラムは「パス? それともフィニッシュ?」と綴って投稿。コメント欄では「フィニッシュ」とする反応が多数派となっていたが、「このパスは見るべき価値がある」という“ファン・ダイク派”や、「ファーストタッチだろう」「なぜタッチがない?」とマネのトラップこそが得点の要因とする声も多かった。
この一撃でリードを得たリバプールは、一度はオウンゴールで追い付かれるものの、ファン・ダイクとマネがそれぞれ1点ずつ加点して3-1の勝利。2戦合計スコアも3-1でポルトとの準々決勝に駒を進めた。最終的に優勝することになるリバプールにとって、勢いのつく一撃だったことは間違いない。