「ありえないセーブ!」 仏代表MF、ゴールライン上の“失点危機回避クリア”に喝采
33歳マテュイディ、新天地インテル・マイアミで見せたスーパープレーが話題
米MLS(メジャーリーグサッカー)に今季から参戦しているインテル・マイアミは現地時間7日、ニューヨーク・レッドブルズと敵地で対戦し、2-1と勝利した。この試合では今夏ユベントスから加入した元アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインがMLS初ゴールとなる決勝点をマークしたが、試合中には同じくユベントスから今夏移籍したフランス代表MFブレーズ・マテュイディが、失点危機回避のスーパークリアを見せて話題を呼んでいる。
33歳のマテュイディは母国フランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)で2011年から17年までプレーし、フランス代表にとっても不可欠な存在に成長すると、18年ロシア・ワールドカップでは主力の1人として母国の優勝に貢献。17年からはユベントスでプレーし、今年8月に元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏らが共同オーナーを務めるインテル・マイアミに加入した。
そしてMLSで8試合目の出場となったNYレッドブルズ戦、0-0の前半18分にそのプレーは生まれた。NYレッドブルズのFWトム・バーロウが中盤からの浮き球パスに反応して、インテル・マイアミの最終ライン裏に走り込む。DF2人に挟まれながら飛び出してきた相手GKジョン・マッカーシーよりも一歩も早く追いつき、飛び上がるようにしてヘディングすると、ボールは転々と無人のゴールに向かって転がった。
この様子を戻りながら、ペナルティーアーク付近で見ていたのがマテュイディだった。危険を察知すると、バーロウがヘディングした瞬間にスピードアップ。誰よりも早く追いつくと、右ポスト付近のネットに吸い込まれそうだったボールをスライディングで間一髪クリア。スロー映像で見ると、ボールは半分以上がラインを割っているように見え、まさに失点間際の位置でボールを左足でかき出した。
失点を防いだこのビッグプレーを、MLS公式インスタグラム「マテュイディが救出!」と映像とともに紹介。またMLS公式ツイッターも「W杯王者からのなんてライン際のクリアだ」と感嘆の声を上げれば、米スポーツ専門局「ESPN」メキシコ版は「マテュイディのありえないセーブ!」と称えた。
昨季もセリエA王者のユベントスで、リーグ戦35試合に出場したマテュイディ。欧州トップレベルのMFが、MLSの舞台でその実力を存分に発揮している。