堂安律、ビーレフェルトの新ポジションで得た新たな“武器”とは? 「必ずチームの助けに」

ビーレフェルトの日本代表MF堂安律【写真:Getty Images】
ビーレフェルトの日本代表MF堂安律【写真:Getty Images】

堂安律、移籍したビーレフェルトではインサイドハーフを務める 「満足している」

 森保一監督率いる日本代表は8日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日/日本時間午後9時)とコートジボワール戦(13日/日本時間午後11時45分)に向けて、合宿4日目を迎えた。今回は新型コロナウイルスの影響もあり、初めて国内組は招集せず、海外組だけで構成。昨年12月のE-1選手権以来10カ月ぶりの活動となるなかで、主力として森保ジャパンを支えてきたMF堂安律(ビーレフェルト)は、クラブでインサイドハーフを務めることで得た“視点”を明かした。

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 堂安にとって1年ぶりの日本代表という特別な舞台で、気持ちを新たにした。森保ジャパンの中軸として支えてきた22歳は、初めてA代表に招集されてから2年、ここまで国際Aマッチ18試合で3得点している。下から突き上げ、ひたすら進んできた堂安は、さらに責任感を増し今回の遠征に臨んでいる。

「楽しみという気持ちが強いのと、勝たなくてはいけないというプレッシャーではないけど、1年ぶりの代表戦で姿を見せないといけないという、楽しみだけがすべてではない半々の気持ちですね」

 クラブでは大きく環境が変化した。昨季はオランダの強豪PSVに移籍するも、21試合3得点となかなかゴールという結果を残せずに終わった。迎えた今季、PSVでプレシーズンを過ごすも、9月5日にドイツ1部ビーレフェルトへ電撃移籍。新天地では開幕から3試合連続で先発を飾り、新たなチームでインサイドハーフとして試行錯誤を続けている。これまでも主戦場のサイドだけではなく、年代別代表でサイドバックやボランチを務めたり、ガンバ大阪時代にはウイングバックやFWでプレーしたりと幅広いポジションをこなしてきた。今回、クラブでインサイドハーフを務めることでさらに視野が広がった。

「今のドイツのスタイルだと、ウイングのほうにいるとあまりボールを触れないので、今のチームでインサイドハーフをやるのは満足している。インサイドハーフでは、長い距離をドリブルすることが増える。それから味方に預けるとかゴールに向かうことが多い。代表でも少し低い位置からでもゴールに向かうという点では、普段からやっていることを出せたら必ずチームの助けになる」

 自我を出してゴールに突き進むのは堂安の強み。だが、それだけではなく、得点までの組み立て方や周囲の生かし方という新たな“武器”を手に入れた。今回の2連戦では新生・堂安がプレーで日本中を魅了することだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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