スペイン&ポルトガル、2030年W杯の“共催”立候補 「開催のチャンスほど興奮を生み出すものはない」
第1回から100年の節目となる大会に向けて、イベリア半島の強国がタッグ
南米では今回の国際Aマッチウィークで2022年カタールワールドカップ(W杯)予選が始まるなど、新型コロナウイルス禍でもサッカー最大の祭典の開催に向けて動き始めている。そんななかですでに10年後の2030年W杯に向けた開催地立候補も動き出しているが、スペイン紙「マルカ」によると、スペインとポルトガルの両連盟が共催を目指すと発表したという。
2030年は第1回W杯が開催されてからちょうど100年ということもあり、注目を浴びるのは必至だ。すでに第1回開催国であるウルグアイ、そしてアルゼンチン、パラグアイ、チリの4カ国共催案、モロッコが候補となっているなかで、ヨーロッパの西端、イベリア半島の2つの強国がタッグを組むことを正式に決めた。W杯は2026年大会から現行の32チームから48チームの参加に増加することが決まっているが、両国ともに参加数増を歓迎しているという。
スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長は記者会見で「この合意は、両サッカー連盟の共通プロジェクトにとって重要なステップであるだけでなく、(立候補した)各国にとっても重要なものとなる」、「サッカーやスポーツは強さを象徴するための素晴らしいツールで、とても困難な今こそ光るものだ。W杯開催のチャンスほど興奮を生み出すものはほぼなく、ポルトガル以上に優れた“相棒”を考えることはできない」などと語っている。
スペインは2000年代後半から2010年代前半にかけてW杯初優勝とEURO連覇を成し遂げ、ポルトガルは大黒柱FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)とともにEURO2016で初の主要国際タイトルを獲得した。またそれぞれFWアンス・ファティ(バルセロナ)、FWジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリード)といった超新星も輩出しており、節目となるW杯開催への働きかけは今後強まっていきそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)