新境地を開拓した田中順也 ストライカーが語る新生日本代表の4-3-3システムの根幹とは

ストライカーの新たな挑戦

 田中が口にしたように、さまざまな顔を見せるシステムではあるが、それを可能にするのがインサイドハーフの運動量でもあるのだ。90分間、ピッチ狭しと動き回り、攻撃に守備に奔走する。この日、田中も守備に走りながら、ロングレンジからシュートを2本放っている。
「あれはもう俺の形なんで、2本あったらどっちかは入れたいと思います。悔しいです。(監督からは)かなり攻めの形を言ってくれて、それがうまくはまることが多かったんで、やりがいもあります。自分はあの距離からシュートを狙うことが一番のストロングポイントだと思うんで、これからも続けていきたい」
 インサイドハーフというポジションに初挑戦したストライカーの挑戦は、まだまだ始まったばかりだ。初陣でさまざまなサプライズを起こした、アギーレ新監督。その指導によって、日本代表がどう変化していくのか。今後も、耳目を集めていくことになるだろう。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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