新境地を開拓した田中順也 ストライカーが語る新生日本代表の4-3-3システムの根幹とは

インサイドハーフとは

 日本代表MF田中順也(スポルティング・リスボン)は、5日のアギーレジャパンの初陣となったウルグアイとの一戦にインサイドハーフで先発出場した。試合後、「勝ちたかったですね」と悔しさをにじませる一方で、手応えも口にした。
 アギーレ監督が導入する4-3-3システムの根幹とも呼べるのが、中盤の3枚の運動量と、ポジショニングだ。ベーシックな4-4-2システムとは違い、中盤の人数が一人少ないこの布陣の中盤は、68メートルのピッチの横幅を3人でカバーしなければいけない。その分、攻撃に多く人数を割ける利点もあるのだが、中盤の負担はとにかく想像以上に大きい。
 そのポジションの一角を任されたのが、本来はFWが本職の田中だった。今季からポルトガルに活躍の場を求めたストライカーは試合後、こう語っている。
「守備では相手に完璧に崩された場面はなかったし、自分たちの時間もかなりつくれました。あとホントに攻撃の部分でもっと点を取りに行かなきゃいけないし、失点に関わるミスを減らさなきゃいけない。突き詰めてやっていかないと。少ない準備期間の中で言われた形をかなり多く出せた。やっていて楽しさを感じましたし、ホントにちょっとの差で失点してしまったんで、フォローももっと責任感を持って、これからもやっていきたい」
 田中は、攻守での成果を言葉にする一方で、次戦以降への課題も口にした。さらに、話がシステムに及ぶと、「(中盤の)3人で声を掛け合いながら奪った後、その3人が起点にならないといけないという話をしていた。オレに関してはちょっと高い位置を取って攻撃参加して。すごく4-3-3ってうまく動けば、いろんなポジションを一度にできる。この時間帯は4-2-3-1みたいな形、4-3-3みたいな形、3-6-1、4-1-4-1にもなれる。その全てになれるんで、そこが一番の利点だと思うんで、もっとバリエーションを出せるようにしていきたい」と、続けた。

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