鎌田大地、ドイツで成し遂げた精神面の“変革” 柔軟性に自信「ボランチから前はそつなくこなせる」

日本代表MF鎌田大地【写真:©JFA】
日本代表MF鎌田大地【写真:©JFA】

鎌田大地はどのポジションでプレーするのか 「1トップが一番難しい課題」

 日本代表は7日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日/日本時間午後9時)とコートジボワール戦(13日/日本時間午後11時45分)に向けて、現地で合宿3日目を迎えた。今回は新型コロナウイルスの影響もあり、初めて国内組は招集せず、海外組だけで構成。昨年12月のE-1選手権以来10カ月ぶりの活動となる。幅広いポジションで期待されるMF鎌田大地は、ドイツで成し遂げた“変革”について明かした。

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 また一つ自信を得て、日本代表の舞台に戻ってきた。昨季ドイツ1部フランクフルトにレンタル復帰した鎌田は、ブンデスリーガで28試合2得点、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では10試合6得点という結果を残した。成長を実感して臨む今回の代表2連戦。中盤から前線まで柔軟にこなす24歳は、与えられたポジションで結果を出していく覚悟だ。

「僕自身は2列目もできるし、もう1個後ろ(3列目)でもできるんじゃないかと思っているけど、ボランチから前はそつなくこなせると思う。1トップが一番難しい課題かな。背負うのもそうだし、基本的にストライカーのように得点が取れるタイプじゃないと思うので。クラブでトップ下だけど、僕の感覚と監督の要求は、攻撃では10番だけど守備はインサイドハーフとして前から後ろまで。イメージは8番や6番というか、ほぼボランチ。自分が思っているプレースタイルとは、1トップはあまり想像がつかないというか、ストライカーの要素はあまり持てていないと思う」

 前回、日本代表に招集された昨年10月はFWとして招集され、1トップやトップ下でプレー。クラブでも様々な役割を求められながら、整理して臨んでいる。昨季はELで6ゴールを挙げながら、リーグでは2得点。自身は「思ったよりは去年は取れなかったかも」というゴール数だが、出場時間は増えた。ジレンマもあるなかで、鍛えたのが“メンタル面”だ。

「去年はなかなか実力がない部分もあったし、運がないような部分も多くあった。その前の年に結構ゴールして戻ってきたので、ゴールを取れるようなイメージだったかもしれないけど、思ったより去年は取れなかったかもしれない。でも、プレー内容は評価できると思っている。得点など目に見える部分以外は良かったと思うので、試合に使ってもらえたと思うし、練習をどうこうするというより、メンタル面で浮き沈みしないように。自分はできると思って取り組んでいたし、シュート練習をしているわけではないけど今年は結果がついてきている。得点やアシストに揺さぶられないようにメンタル面のことを考えている」

 目に見える数字を残せなくても、チームへの貢献に徹底し、気負わず一戦一戦臨めるよう精神面をコントロール。今季は、さらに成長を遂げた。だからこそ、日本代表でも柔軟にプレーできるという自負がある。背番号9をつける鎌田は、アフリカの強豪相手に光り輝く姿を見せるはずだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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