37歳GK川島永嗣の“ベテラン論”とは? 「僕のスタンス」「教えて引っ張るより…」
長友&岡崎も不在…川島が森保ジャパンにもたらす“経験値” 「確実にチームが伸びる」
森保一監督率いる日本代表は6日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日/日本時間午後9時)とコートジボワール戦(13日/日本時間午後11時45分)に向けて、現地で合宿2日目を迎えた。今回は新型コロナウイルスの影響もあり、初めて国内組は招集せず、海外組だけで構成。東京五輪世代が7人招集されているなかで、GK川島永嗣(ストラスブール)は、自身の“ベテラン論”を展開した。
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37歳の最年長。新型コロナウイルスの影響を受けて昨年12月に国内組で臨んだE-1選手権以来、10カ月ぶりの合宿で、川島自身は昨年11月以来の招集となった。コンディション不良の34歳DF長友佑都(マルセイユ)と、負傷の34歳FW岡崎慎司が、遠征に参加できなくなったなか、“ベテラン”として持論を述べた。
「もちろん経験があり年齢も上で多くのことを知っている部分があるかもしれないけど、欧州でプレーする選手が増えてスタンダードになりつつあるので、僕が教えて引っ張るより、若い選手が引っ張る意識があった方が確実にチームが伸びると思うので、僕はそれを横から支えれば良いと思うくらい、若い選手は能力やキャラクターがあると思う」
今回は欧州でプレーする東京五輪世代からMF久保建英(ビジャレアル)、MF堂安律(ビーレフェルト)、DF板倉滉(フローニンゲン)、DF冨安健洋(ボローニャ)、DF菅原由勢(AZ)、MF中山雄太(ズウォレ)、MF三好康児(アントワープ)の7人が選出されている。初招集は菅原のみだが、まだ経験は浅い。そのなかでも、カタールW杯予選に向けて貴重な2試合となる。これからの未来A代表も引っ張る五輪世代に向けて、川島は“習うより慣れろ”の姿勢で後押しする。
「これは僕のスタンス、考え方だけど、若い選手に伝えることと若い選手が実際に経験することは違う。予選の厳しさやプレッシャーは実際にピッチに立たないとと感じられないことが多い。勝負のかかった試合でも消化試合でも同じ。予選の中で若い選手が肌で感じることが、一番のW杯につながる材料。僕が伝えるより、一緒に戦いながら若い選手が経験して伸びていくことがつながると思う」
“コロナ禍”で戦うアフリカの強豪カメルーンと、コートジボワール。過去には、2009年の国際親善試合ガーナ戦(4-3)が印象深かったようだ。対アフリカ勢について川島が分析した。
「フィジカル的な強さ。組織されていないけど最後に足が伸びるとか、追いつかない足の速さがあったことに驚いたのを覚えている。今はチームメートや対戦のなかで、日々そういう感覚でやれる機会はあると思う。チームでやるのとは違うけど、要所でどう攻略するか。優位に使うのかを、こういう試合を通して出さないといけないと思う」
経験からチームへの的確な助言。勢いある東京五輪世代の活躍も期待されるが、陰ながら支え続けるベテランの存在はやはり欠かせない。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)