本田が確定枠に入るための条件とは

「ニアングはピッチでは整っているが、ピッチ外ではあまりそうではない。一方、本田はパーフェクトなサムライのイメージ。シーズンをこのままの調子で終えること、シーズンの初めのではなく、だ」

　本田は前半戦、戦術上の理由でベンチを温める日々が続いた。「パンキナーロ（ベンチ要員）」とイタリアメディアに名付けられ、クラブ批判を展開するなど、ピッチ外で話題を振りまいた。後半戦に入って献身的な働きを続けるサムライの姿となったが、今季最後までこのパフォーマンスを示し続けることが来季残留確定への道になるという。一方、ガールフレンドの運転する車で壁に激突し、左足首などの手術で今季絶望になったニアングには、ピッチを離れての規範遵守を求められている。

　そして、「粛清リスト」には8人の名前が出ている。冒頭で移籍確実とされた4選手に加えて、DFアレックス、DFロドリゴ・エリー、MFホセ・マウリ、FWルイス・アドリアーノの名前が並んだ。アレックスと不発のバロテッリ以外は、出場機会を失っている。

　シニシャ・ミハイロビッチ監督の去就は未定ながら、ミランは来季戦力の選別作業に着手している。3年ぶりの欧州カップ戦出場権の獲得を目指すミランの先行きは不透明だ。シルビオ・ベルルスコーニ会長が現場介入を繰り返す不透明な時代で、本田は生き残ることができるのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images