“コロナ禍”で戦う日本代表戦の意味…“久保流”の解答とは? 「夢が一歩遠のいてしまう感覚を…」

19歳のMF久保建英がコロナ禍で戦う意味を語った【写真:Noriko NAGANO】
19歳のMF久保建英がコロナ禍で戦う意味を語った【写真:Noriko NAGANO】

久保建英が日本代表のオランダ遠征に参加 子どもたちへ「サッカー選手は素晴らしい職業」

 日本代表は5日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日/日本時間午後9時)とコートジボワール戦(13日/日本時間午後11時45分)に向けて、現地で合宿を開始した。今回は新型コロナウイルスの影響もあり、初めて国内組は招集せず、海外組だけで構成。昨年12月のE-1選手権以来10カ月ぶりの活動となる。コロナ禍の中で臨む日本代表戦にMF久保建英(ビジャレアル)は自身の考えを述べた。

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 世界的なパンデミックにより、今年初めての代表活動。昨年11月にはU-22日本代表の合宿に参加していたため、久保自身は1年ぶりのA代表となる。この1年でマジョルカでは35試合に出場して4ゴール4アシストという結果を残し、ビジャレアルへ移籍。満を持して臨む代表戦だが、新型コロナウイルスの影響は大きく受けている。そのなかで久保は“コロナ禍”で戦う意味を自身の言葉で語った。

「世界的なパンデミックがあった後でもサッカーだけに限らずみんなで力を合わせて復旧やサッカーの練習(の再開)も思っていたよりも早かった。リーグを終えることもできましたし1人でできないことも色んな人の力を借りて実現することができるという具体例。今度は自分たちが助けてもらった人たちに、プレーで返すのが一番だと思います」

 恩返しをテーマに掲げつつ、久保が語ったのは子どもたちへの思い。日本でもインターハイや甲子園も中止となり、多くの生徒が目標を失った。それだけではなく、大勢で一緒に外で遊んだり、存分に練習することも制限される世の中となっている。そんな子どもたちへ夢を与える責任を口にした。

「外に出られなかったり、色んな状況があると思いますけど、子どもたちがこんな状況でも自分のプレーを見て『サッカー選手になりたい』と思ってもらえることが自分にとっても一番だと思う。もし、自分が今の時代に10歳の子どもだったら、サッカー選手という夢が一歩遠のいてしまう感覚を持っていたと思う。そういったものを自分たちがプレーで払拭するじゃないですけど、『いやいや、サッカー選手はなれる』ということや、色んな人の協力は必要だと思いますけど、サッカー選手は非常に素晴らしい職業、スポーツだということを見せていくのが大事」

 自身のプレーでもう一度子供たちに夢を――。19歳の久保だが、無邪気にボールを追いかける子どもたちの目標として、目指すべき場所を見失った全てのプレーヤーへ勇気を与えるために今回の2試合はプレーする覚悟だ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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