『わが家』からの家出!? 本田が本職のトップ下からウイングへの転身を語る

司令塔からの脱却

 日常的に、結果至上主義とも呼ばれるセリエAで戦っている。今季開幕ラツィオ戦で見事なカウンターからゴールを決めた。結果を出したが、チームは大型補強を断行し、本田も定位置を盤石なものとしたとは言えないのが現状だ。
 今はトップ下ではない。持ち場を離れ、ビルドアップの手助けをすることも大事だが、それではチームメートに成長はない。サイドアタッカーとしてよりゴールに肉薄し、目に見える結果を出していく。それが目指すべき姿なのだろう。
「こだわりを持っていた役割との割り切りはついた? 体が覚えてるので、しっかり頭の整理をつねにしておかないと、全てがなかなか直らなかったりします。だから今日も試合中に状況がもう少し(パスを)回してほしいなと思うと、どうしても(ビルドアップに)参加しようとする自分がいます。でもそこをしっかり頭の中で整理をしながら。戻ろうと思ってないので」
 「自分の家」とも語った愛着深い司令塔からの脱却。それこそが本田の次なるステップなのかもしれない。もう後戻りはしない。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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