白い巨人に誕生した不名誉な「退場王」 スペイン代表の心臓部はレアル戦術の犠牲者か
先代のレジェンドと比較し、2倍のペースでレッドカード!
比較対象として取り上げられているのは、先代の背番号「4」で長らくクラブの最終ラインを統率した元スペイン代表DFフェルナンド・イエロ氏だった。1990年代から2000年代初頭にかけて中心選手だったイエロ氏はレアルに計14シーズン所属したが、退場数は12回だった。年間1度退場するかどうかのペースだったレジェンドに対して、ラモスは1シーズンに約2回はレッドカードを受けている計算になる。
同紙はラモスのスペイン代表でのプレーにも注目。「代表では130試合に出場しているが、一度も退場していない」ことも指摘。レアルで変貌する規律について疑問を呈している。
レアルはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドをはじめ、ギャレス・ベイル、カリム・ベンゼマら前線にキラ星のごとくスーパースターを揃えるが、前線のタレントは守備面での貢献の乏しさも有名。ディフェンス陣の負担が大きくなりがちである。その犠牲者となった「退場王」は、白い巨人の課題を象徴するものなのかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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