「誰か覚えてる?」 怪物ロナウド、“東京ドーム”で衝撃ハットの貴重映像「日本が私の人生で…」
自身の公式インスタグラムに1994年に行われた磐田との親善試合の映像を3本投稿
1990年代から2000年代にかけて、世界を席巻したスーパースターの1人に元ブラジル代表FWロナウドの名前を挙げるファンは多いはずだ。そんな“怪物”と呼ばれた名ストライカーが、自身の公式インスタグラムに日本での思い出となる3本の動画を投稿し、話題を呼んでいる。
ロナウドはオランダのPSVでゴールを量産して頭角を現すと、1996年夏にバルセロナへ加入。圧倒的なスピードと得点感覚で37試合34得点と大爆発し、いきなりリーガ・エスパニョーラ得点王を獲得した。翌97年にはバロンドールを受賞、インテル移籍後は大怪我に見舞われたものの、自身3度目の出場となった2002年日韓ワールドカップ(W杯)で8ゴールを奪って得点王を獲得し、ブラジル代表を5度目の世界一に導いて完全復活を遂げた。その後はレアル・マドリードで“銀河系軍団”の一員となり、ACミラン、コリンチャンスを経て2011年に現役を引退している。
そんな輝かしいキャリアを誇るロナウドが、自身の公式インスタグラムに「誰か覚えてる?」と綴って、“意外”な3本の動画を投稿した。それはロナウドがクルゼイロに所属していた1994年に、日本で行われたジュビロ磐田とのプレシーズンマッチに出場した時の映像だ。
磐田公式サイトの試合記録によれば、Jリーグ創設2年目となる94年2月11日に行われたプレシーズンマッチで、会場はかつて何度かサッカーでも使用されていた「東京ドーム」。Jリーグ初参戦の磐田がクルゼイロを迎えた一戦には3万9548人の観客が集まっており、26年前のJリーグブームの熱気を感じさせる。
そして試合では、当時17歳のロナウドが大爆発。前半1分に右サイドからのクロスを右足で合わせて1点目を奪うと、同30分には左サイド後方からのフィードに反応して磐田最終ラインの背後に抜け出し、左足のシュートはGK森下申一に阻まれるも、こぼれ球を右足で押し込んだ。さらに後半11分には、右サイドからのクロスをファーサイドで打点の高いヘディングで合わせてハットトリックを達成。3-1とクルゼイロが勝利した試合で全得点を叩き出し、“怪物”として世界にその名を轟かせる前に日本の東京ドームでその片鱗を見せつけた。
ロナウドは公式インスタグラムに、「数年後、日本が私の人生で最も素晴らしい瞬間の一つの舞台になるとは思いもしなかった」と記し、世界一の栄冠を手にした2002年日韓W杯の8年前に生まれたハットトリックに想いを馳せていた。