苦難の9カ月を経て川島がA代表帰還 ハリル監督は人間性絶賛も正GKの座は「別の問題」
試合勘を重視する指揮官 無所属となった昨年6月以降招集せず
24日、29日に行われるロシアワールドカップ・アジア2次予選の2連戦に向けて、ダンディー・ユナイテッド(スコットランド)所属のGK川島永嗣が、昨年6月以来となる代表復帰を果たした。バビド・ハリルホジッチ監督は「チームが成功する雰囲気を、もっともっと作ってほしい」と、精神的支柱としての役割にも期待した。
川島はアルベルト・ザッケローニ前体制では不動の正守護神として君臨したが、ここ最近は不遇をかこった。昨年6月限りで3シーズン所属したスタンダール・リエージュ(ベルギー)を退団後、数カ月間にわたって所属クラブが決まらず、試合勘を重視するフランス人指揮官はその点を懸念し、代表メンバー入りからは遠ざかっていた。しかし今年に入って正式にダンディー・Uへの加入が決定し、正GKとしてプレーしている。
「ここ最近ケガをしてしまったため、直近の試合では出ていなかった。しかしエイジとはしっかりとコンタクトを取っていて、トレーニングしていると聞いているし、今週末は試合に出るようだ。彼も呼んでどのような状況かを見てみたい」
こう語ったハリルホジッチ監督だが、20日に33歳となる川島に対して、ピッチ外の部分でもチームを向上させてほしいと考えている模様だ。
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