「日本人への扱いが理解不能」 香川との契約解除に現地辛辣「心中する覚悟を示せなかった」

レアル・サラゴサがMF香川真司との契約解除を正式に発表【写真:Getty Images】
レアル・サラゴサがMF香川真司との契約解除を正式に発表【写真:Getty Images】

サラゴサが香川の退団を正式発表 「ファンはクラブの対応に心底苛立っている」

 スペイン2部レアル・サラゴサは現地時間2日、MF香川真司との契約解除を発表した。双方合意のうえでの退団となったが、スペイン大手紙は「今回のチームの決定はますます理解できないものになっている」と、香川の放出劇について取り上げている。

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 香川は昨夏の移籍市場でドルトムントからサラゴサに加入。開幕当初は先発出場を重ねていたが、シーズン中盤からは出場機会が減少していった。1部昇格プレーオフでは好プレーを見せたものの、チームは準決勝敗退となり、今季も2部で戦うことが決定している。

 新シーズンに向けての刷新の必要性を指摘されていたなか、香川はEU圏外の外国人枠であることに加え、高給に見合うパフォーマンスを発揮できなかったこそから、今夏の放出が報じられてきた。そして今回、両者合意のうえでの退団が決定している。

 志半ばでチームを去ることになった香川について、スペイン紙「マルカ」も言及。「今回のチームの決定はますます理解できないものになっている」と取り上げ、「ファンにとっては、残留するために給料の削減を快く受け入れた日本人への扱いが理解不能であり、クラブの対応に心底苛立っている」と説明している。

 香川がスペインサッカーへの適応に苦戦を強いられたことに触れつつ、「乗り越えて以降、シーズン終盤には最も優れた選手となり、新シーズンでサラゴサを引っ張る存在となった可能性もあった。この日本人は街と市民の愛情に満足しており、恩返ししたいと考えていた」と、長い目で見れば香川がチームの中核を担うプレーヤーとなることも期待できたと指摘している。

 また、「サラゴサというクラブの問題は、世界的に名を馳せた選手と心中する覚悟を示せなかったということだ。失望が失望を生む悪循環は、価値の喪失を露呈することになった」と記事を締め括っていた。香川とサラゴサの冒険は、望んでいた形とは違う結末を迎えることになった。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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