ユベントス、伊代表“二世”FW獲得へ「複雑」72億円オファ―準備? 「次に何をすべきか…」
フィオレンティーナFWキエーザの去就行方は? 「キャリアと人生について行う選択」
イタリア・セリエAの名門フィオレンティーナに所属のイタリア代表FWフェデリコ・キエーザは、2日のサンプドリア戦(1-2)にフル出場したが、これがクラブでのラストゲームになる可能性をイタリアメディアが報じている。
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キエーザには王者ユベントスが獲得に乗り出しているという報道があった。昨季の開幕前にフィオレンティーナにやってきた米国系の実業家ロッコ・コンミッソ会長は最初のミッションとしてキエーザの慰留に成功したが、契約延長には至らず。残り2年の契約を残すこのタイミングで6000万ユーロ(約72億円)のオファーがあれば放出を認める方針が報じられていた。
そうしたなかで、イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」は、ユベントスが「複雑なオペレーション」ながら移籍金の最大額が6000万ユーロに届くオプションを用意しているとしている。
それは2年間の期限付き移籍をベースにして、2年後の買い取りオプションのベースは3000万ユーロ(約36億円)から4000万ユーロ(約48億円)で設定。その上で、初年度の終了時に1000万ユーロ(約12億円)、2年目の終了時にも1000万ユーロ(約12億円)が買い取り金額にプラスされることで、最終的には6000万ユーロが最大額になるとした。また、フィオレンティーナ側はそのユベントスの最終オファーを待っているとしている。
そして、フィオレンティーナの“レジェンド”と言える現在クラブでマネージャーを務めるジャンカルロ・アントニョーニ氏は衛星放送局「スカイ・スポーツ」に対して、過去と現在では選手の移籍に対する捉え方が違うことも含め状況を語っている。
「現代は私の時代より少し難しい。重要な選手たちはチームを去ると理解している。これらは、誰もが自分のキャリアと人生について行う選択だ。これらのオファーが他のクラブから届くとき、全員に少しためらいがあることは確か。ただ、私たちは移籍市場の終わりに近づいている。何が起こるか見てみましょう。それ(キエーザの移籍)が起こらないことを願っている。だが、もしそれが起これば、次に何をすべきかを見ていくことになる」
父のエンリコ・キエーザもイタリア代表で活躍した経験を持つストライカーだっただけに、現在のイタリアで最も活躍する“二世選手”との評判もある。今季からアンドレア・ピルロ新監督が指揮を執るユベントス移籍が実現するかどうかは、5日が最終日となる移籍市場においてイタリアでの大きな注目ポイントになっている。
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(FOOTBALL ZONE編集部)