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マラドーナ、“完全防備”マスク着用への嘲笑に反論 「何にでも取り組むべきだ」
自身のSNSに写真を投稿し、批判への反論を掲載
元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナ氏には、今なお過去最高の選手という声も根強い。現在は母国のヒムナシア・ラ・プラタで指揮を執っており、先日行われた親善試合では完全防備のマスク姿を披露。様々な反響を呼んだなか、嘲笑するような反応に対して自身の公式SNSで“反論”している。
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昨年9月からヒムナシアで指揮を執るマラドーナ監督だが、新型コロナウイルスの影響で4月からアルゼンチンでの公式戦はすべてキャンセルされ、それ以来の対外試合として先日、サン・ロレンソとの親善試合が行われた。
この試合で話題を集めたのが、マラドーナ監督の身に着けていた“マスク”だ。透明の材質でできており、顔を完全に覆うもの。医療従事者が使用するタイプのマスクには「まるで宇宙服」「バズ・ライトイヤー(映画『トイ・ストーリー』のキャラクター)のようだ」「また薬でもやったのか?」と多くの反響が寄せられ、かつて“問題児”として知られたこともあってか、中傷するような言葉も多かった。
この反応に、マラドーナ監督は自身の公式インスタグラムで反論。完全防備のマスク姿の写真を投稿するとともに、次のように綴っている。
「今日、私は医者から勧められたこのマスクとともに家を出た。医療関係者が使っているのと同じものだ。義務感、そして新型コロナウイルスで死亡したすべての人へのリスペクトから、これを着用したんだ。馬鹿にしている人たちには、大人も、子供も、ジャーナリストもいた。これを批判するのは、自分のことを守れないやつらだ」
「私の姿を見て笑っているかもしれないが、死者の数について語る時は憤慨するのだろう。あらゆることへのリスペクトなしに解決のできない問題であり、何でも取り組むべきだ。分かってくれ、みんな」
米スポーツ専門局「ESPN」によると、アルゼンチンではこれまでに75万1001人が新型コロナウイルスに感染し、1万6937人が死に至っている。誰もが“完全防備”とすることは難しいにしても、世界屈指のビッグネームであるマラドーナ監督の“啓発”は少なからず意味のあるものになるはずだ。