ゲルマン魂炸裂! 絶体絶命のバイエルンが2点差を逆転、120分の死闘を制しCL8強進出
土壇場でミュラーが起死回生の同点弾
アウェーゴールという優位性も手放してしまったバイエルンは、攻撃の圧力をひたすら強めた。同42分には堅牢な守備を誇るユベントスの最終ラインをかいくぐり、ゴール前でMFトーマス・ミュラーがシュートを放つ大チャンスを作り出したが、ここに立ちはだかったのはイタリアの守護神ジャンルイジ・ブッフォン。ファインセーブでゴールを守り切り、ユベントスの2-0リードで前半を終えた。
後半に入ると、ボールを保持して攻めるバイエルンと組織的な守備で迎え撃つユベントスという構図は鮮明になった。バイエルンはペナルティーエリア内に侵入する場面を作り始めるが、ユベントスのDFレオナルド・ボヌッチとDFアンドレア・バルザーリのイタリア代表センターバックコンビがブッフォンの前で大きな関門として立ちはだかる。次第にペナルティーエリア外からのシュートが増え始め、バイエルンが焦りを感じさせるようなゲーム運びになっていった。
それでも、同28分にバイエルンが追撃弾を決めた。右サイドからMFドウグラス・コスタが左足で高速クロスを上げると、ファーサイドでヘディングシュートを決めたのはFWロベルト・レバンドフスキ。1-2としたバイエルンは、ホームの大声援も背にさらなる攻勢に打って出た。
ボールポゼッションを放棄し、11人で自陣に守備ブロックを築くユベントスに対して、バイエルンは猛攻に次ぐ猛攻を見せた。そして試合終了間際の同44分に執念が実る。ユベントスDFパトリス・エブラが自陣で奪ったボールを不用意に奪い返されると、バイエルンは右サイドのMFキングスレー・コマンに展開。かつてユベントスでプレーしたコマンのクロスに対してファーサイドに回り込んだMFミュラーが頭で押し込み、起死回生の同点ゴールを挙げた。アウェーチームが2点を先制し、ホームチームが追いつくという、ファーストレグと全く同じ劇的な展開で勝負は延長戦にもつれ込んだ。