ゲルマン魂炸裂! 絶体絶命のバイエルンが2点差を逆転、120分の死闘を制しCL8強進出
ユーベはポグバ、クアドラード弾で一時2-0リードも…
120分の激闘は、ドイツ王者に軍配が上がった。16日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、バイエルン・ミュンヘンはイタリア王者ユベントスを相手に延長戦までもつれ込む激闘の末、4-2で勝利。2戦トータル6-4で準々決勝進出を決めた。
ファーストレグは、ユベントスのホームで2-2の引き分けに終わっていた。ユベントスが勝ち抜くには勝利、もしくは3得点以上での引き分けが必要だった。つまり、バイエルンにとっては無失点で終えれば間違いなく勝ち抜けが決まる。先制点を取れば、相当な優位に立てる状況にあった。
ユベントスはイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニ、イタリア代表MFクラウディオ・マルキージオ、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラという全てのポジションのキーマンを負傷で欠く苦しい状況でこの一戦を迎えた。
しかし、ゲームは意外な形で幕を開けることになる。前半6分、ユベントスMFサミ・ケディラが相手最終ラインの背後にパスを送ると、バイエルン最終ラインとGKマヌエル・ノイアーがコミュニケーションミス。走り込んでいたユベントスDFステファン・リヒトシュタイナーに詰められてノイアーが中途半端なクリアをし、ボールを拾ったユベントスMFポール・ポグバが無人のゴールに流し込んだ。
今度はバイエルンが得点を奪わなければいけなくなったが、ユベントスは状況に応じて最終ラインが4枚、5枚とフレキシブルに変化し、バイエルンに攻撃の糸口を簡単に与えない。そして同28分、自陣ペナルティーエリア付近でボールを拾ったユベントスFWアルバロ・モラタが一気にドリブルを開始。4人をかわしてバイエルンの選手を引きつけると、MFフアン・クアドラードにラストパス。クアドラードが落ち着いてシュートを決め、2-0とリードを広げた。