FC東京が解き放った“埼スタの呪縛” 敵地浦和戦、17年ぶり勝利を引き寄せた昨季の悔恨
FC東京が2003年以来勝利のなかった埼玉スタジアムで浦和に1-0で勝利
FC東京の長谷川健太監督は、9月30日に行われたJ1リーグ第29節浦和レッズ戦に1-0で勝利し、埼玉スタジアムでの2003年以来17年ぶりの白星となったことを受けて、「勝てなかった歴史を変えるんだということで、みんな最後まで集中して戦ってくれた」と喜びを語った。
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FC東京にとっての浦和戦は、まさに“鬼門”と呼ぶべきカードだ。今季開幕時点でのリーグ戦成績を見れば、ホームゲームでは2013年に国立競技場で勝利したのが最後で、本拠地である味の素スタジアムでの勝利は04年が最後。そして、アウェーの埼玉スタジアムでは03年に勝利したのが最後だった。
埼玉スタジアムでの敗戦の歴史は、昨季に止める大きなチャンスがあった。しかし、1-0で迎えた試合終了間際に同点ゴールを許して引き分け。長谷川監督も「昨シーズンの埼スタでの試合がロスタイム弾で同点に追いつかれて、本当であれば昨シーズンに悪い流れを断ち切らないといけなかったが、交代枠を残して悔しい引き分けだった」と振り返るほど。そして優勝を争っていた昨季第33節のホームゲームでも1-1と手痛い引き分け。この2引き分けが、優勝を逃す遠因にもなった。
それでも、今季は第5節のホームゲームで2-0の完勝。そしてこの日のアウェーゲームもスコアこそ1点差だが、浦和に決定機を作らせない安定した試合運びで、点差以上に完勝の感があった。それだけに、長谷川監督の喜びもひとしおだった。
「勝てなかった歴史を変えるんだということで、みんな最後まで集中して戦ってくれて、(昨季と)同じ轍を踏まないということで交代枠も使い切って、時間も使って、選手もそれを十分理解して、最後下がることなく前線からしっかりとプレッシャーをかけた。昨シーズンは下がってしまって、最後決められてしまったので、そういう意味ではその悔しい思いがこの勝利につながった。浦和にホームでもアウェーでも勝てないという声が届いていたので、ダブルで勝ててチーム、クラブにとって幸せな勝利だ」