Jクラブの経営状況を分析 55クラブ「Jリーグマネジメントカップ 2019」ランキング発表
13の重要業績評価指標に基づきランキング化 J1は浦和、J2は長崎、J3は北九州が優勝
デロイト トーマツ グループのスポーツビジネスグループが9月30日、Jリーグに所属するJ1、J2、J3全クラブを対象に、経営面から分析した「Jリーグマネジメントカップ 2019」を発表した。
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2020年7月にJリーグから公表された55クラブの2019年財務情報などを基に、「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」と4つの視点から分析。J1・18クラブ、J2・22クラブ、J3・15クラブが、それぞれ「Jリーグマネジメントカップ 2019」としてランキング化されている。
13のKPI(重要業績評価指標)に基づいたランキングとなっており、マーケティング(平均入場者数、スタジアム集客率、新規観戦者割合、客単価)、経営効率(勝ち点1あたりチーム人件費、勝ち点1あたり入場料収入)、経営戦略(売上高・チーム人件費率、SNSフォロワー数、SNSフォロワー数増減率、グッズ関連利益額)、財務状況(売上高、売上高成長率、自己資本比率)から算出している。
J1では、川崎フロンターレを抜き去った浦和が僅差ながら2年ぶりにトップの座に返り咲いた。「浦和は経営戦略分野で1位となり、その他のマーケティング分野、経営効率分野、財務状況分野も4位と、各分野で安定した強さを見せ、2位と僅か1ポイント差という接戦を制して優勝」と評価されている。とりわけ入場料収入が光り、「浦和の特徴は、2位に倍近くの金額差をつけている入場料収入」と強調している。
J2では、V・ファーレン長崎が初めてトップに立った。「長崎は、経営効率分野では12位と振るいませんでしたが、マーケティング分野、財務状況分野で4位、経営戦略分野では1位タイとなり、僅差ではありますが初の優勝」と高い評価を与えられている。そしてJ3では、ギラヴァンツ北九州が大差で2連を飾った。「マーケティング分野、経営戦略分野、財務状況分野で1位、経営効率分野で2位と全分野で好成績を収め、堂々の2連覇」と称えていた。