モウリーニョ、“愛弟子”ランパードと口論の真相 試合後に金言「若くて才能ある監督へ…」
モウリーニョ監督はランパード監督に対し称賛&助言 「チームが負けているときこそ…」
トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は現地時間29日のリーグカップ・ベスト16のチェルシー戦でフランク・ランパード監督と試合中に口論する一幕があった。だが、試合後にはかつての愛弟子へアドバイスを送ったことを明かしている。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じた。
チェルシー時代には監督と選手という師弟関係にあった両者。現在は同じロンドンを本拠地とするトッテナムとチェルシーでそれぞれ監督を務めている。
29日にはリーグベスト16の舞台でその両者が激突。1-1と同点のままPKにもつれ込んだ熱戦は、トッテナムがPKスコア5-4で勝利を収めて8強入りを果たした。
試合の途中、タッチライン際に立ったモウリーニョ監督とランパード監督が第4審判を間に挟む形で口論を繰り広げる一幕があった。試合後の会見でこのやり取りについて聞かれたモウリーニョ監督は次のようなコメントを残している。
「フランク(ランパード監督)とのことで最も重要なのは言葉のやり取りではなく、彼に対する気持ちだ。彼は選手として私にあらゆる物を与えてくれた。私がそのことを忘れることはない」
「彼に対する私の気持ちは、彼がどれだけ素晴らしい選手だったか、彼にどれだけ大きな借りがあるかということの表れであり続けるだろう。私が彼に話したことはただ一つで、年老いた監督から若くて才能ある監督への一つの意見だ。選手が我々を必要としているのは、彼らが負けているときだけ。勝っているときに(監督は)タッチラインの主役になる必要はなく、負けているときにこそそこにいなければならないんだ」
「前節(ウェストブロム戦)、彼らが0-3で負けていた時、彼が椅子の上で静かに悲しいんでいるのを見て気の毒に思ったよ。フットボールに関して私が彼に何かを教えることはできない。彼はフットボールのことをよく知っているし、私の言うことは一つの意見にすぎないが、チームが負けているときこそタッチラインに立ち、勝っているときは落ち着いていなければいけない」
57歳のモウリーニョ監督は現役時代から旧知のランパード監督を称えつつ、さらに先輩指揮官として監督3年目の愛弟子へ金言を送っていた。