チェルシー移籍のT・シウバ、PSG退団の舞台裏を吐露 SDの対応に怒り「不適切で軽率」

今シーズンパリ・サンジェルマンからチェルシーへ移籍をしたDFチアゴ・シウバ【写真:AP】
今シーズンパリ・サンジェルマンからチェルシーへ移籍をしたDFチアゴ・シウバ【写真:AP】

自主隔離中に連絡があり、「CLで勝ち進んだ場合の2カ月以上は延長しない」と通達

 今夏に8年を過ごしたパリ・サンジェルマン(PSG)を離れ、プレミアリーグのチェルシーに加入したブラジル代表DFチアゴ・シウバが、PSGのレオナルド・スポーツディレクター(SD)とのやり取りを回顧。「すごく頭にきた」と、当時の心境を明かした。英紙「デイリー・メール」が伝えている。

 2012年にイタリアのACミランからPSGへ移籍したシウバは、パリでの8シーズンでリーグ・アン優勝7回をはじめ、計23個のタイトルを獲得した。昨季がPSGとの契約最終年で残留を望んでいたものの、クラブから契約延長のオファーはなし。新型コロナウイルスの世界的大流行により日程が押したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦を最後にフランスから去ることになった。

 だが、この退団劇にシウバは納得がいっていなかった様子だ。フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」で、当時のクラブの対応は不適切で軽率だったと怒りを露わにしている。

「あのやり方は本当に気に食わなかった。ロックダウン中だったとしても、彼らは別のやり方をすべきだった。レオナルドが連絡してきた時、僕はブラジルで自主隔離していたんだ。彼は最初、CLで勝ち進んだ場合にあと2カ月プレーすることはできるかと聞いてきた。僕はイエスと言ったよ。だけど、そのあとに、その2カ月以上は延長しないと言った。あと2カ月、それで終わり。他にもやり方はあったはずなのに」

 さらに、「PSGでのキャリアを通して、僕はすべてを捧げてきた。一度も裏切ったことはない。そのCLの最後の3試合ですべてが変わってしまったというのか? 8年間で成し遂げてきたことはすべてどうでも良くなってしまったのか? レオの対応は不適切で軽率だった」と糾弾。「自分だけじゃない。PSG歴代最多得点者の(ウルグアイ代表FWエディンソン・)カバーニについても同じことだ。クラブが改善し、将来同じような過ちを犯さないようにするために僕は話している」と続けた。

 9月26日に行われたプレミアリーグ第3節ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦(3-3)で移籍後初出場を果たすも、ミスから失点するなどほろ苦いデビューとなったシウバ。PSGに尽くしてきた自負があるからこそ、古巣に厳しい見解を述べていた。

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