「タレント性のある選手ばかりだなという印象」

　日本代表MF本田圭佑が5日のアギーレジャパン初戦のウルグアイ戦で初めて同じピッチに立った初招集組に試合後、辛口のエールを送った。

「すごい彼らはタレント性のある選手ばかりだなという印象を受けています。ただ甘やかしてもしょうがない。あくまでタレント性にすぎないということで、伸びるも伸びないも、化けるも化けないも、本人たち次第じゃないかということじゃないでしょうか」

　監督就任後、短期間の視察で選出した若手選手をアギーレ監督はどんどんピッチに送り出した。代表発足直後で準備期間がわずかだったこともあるが、チャンスを与えられた若手が日の丸を背負うに値する実力を現時点で持っているのか。秘めたるポテンシャルは感じるが、それが世界に伍する本物の実力になるかどうかは今後の修練次第だと本田は考えているようだ。

「僕が入った時に比べたら、確実に彼らは僕よりうまかった。そういう意味では僕よりタレント性を秘めてるわけなんで、どれだけ自分がこれから変化していく努力をするか。そこにかかってるんじゃないかと思います」

　ウルグアイ戦では代表初選出の広島FW皆川佑介と鳥栖DF坂井達弥が先発。FC東京FW武藤嘉紀や神戸MF森岡亮太らも途中からピッチに立った。試合は0-2という敗戦に終わったが、今回初招集となった選手たちはここをきっかけにさらに成長していく可能性を秘めている。

　本田は新たに代表に加わってきた選手に関して、北京五輪を経て日本代表に選出された過去の自分と比較しても、技術の高さを感じているという。だが、代表に定着し、世界で通用する選手になれるかどうかはそれぞれの意識次第。G大阪のユースに昇格できず、星稜高に進学するなど、努力を積み重ね、ACミランにまでたどり着いた男の言葉には説得力があった。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web