ミハイロビッチ監督の去就について、ベルルスコーニ会長がTV番組で語る

　クラブの内外から留任支持の声が相次いでいる日本代表FW本田圭佑が所属するACミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督について、シルビオ・ベルルスコーニ会長はあくまでも「今季の結果次第で去就は変化する」と語っている。イタリア国営放送局「RAI」のラジオ番組に出演して語った。

　インタビュアーから質問を投げかけられた名物会長は愛想笑いで時間を使うようなやり取りのなか、「それは……、まあシーズンの結果がどうなるかによって結論を出すことになるだろう」と、渋々といった口調で言葉をつないだ。

　現場の選手だけでなく、クラブのOBやサポーターからもミハイロビッチ監督に時間を与えるべきだという声が相次いでいる。その一方で、ベルルスコーニ会長は「納得させたければ全ての試合で勝利せよ」と言い放ち、開幕前に厳命したUEFAチャンピオンズリーグ出場権の獲得が難しくなっている現状にも、納得はいっていないようだ。

　さらに、ミハイロビッチ監督が名物会長お得意の現場介入を再三に渡って“無視”していることも、関係悪化につながっていると現地メディアでは盛んに報じられている。指揮官はFWマリオ・バロテッリに対して前線からの守備を要求しているが、会長は「ゴール前から動くな」と“直接指導”を行った。