「期待通りのものであったなら…」 香川真司、サラゴサ退団濃厚の“経緯”を地元メディア指摘
ルベン・バラハ監督のプランに入らず、今季の登録メンバー外に
スペイン2部サラゴサのMF香川真司は、昨夏の加入から1年での退団が濃厚とされている。スペイン地元メディアは現状に至った経緯に触れ、クラブとしての決断の理由を伝えている。
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香川は昨夏の移籍市場でドルトムントからサラゴサに加入。開幕当初は先発出場を重ねていたが、シーズン中盤からは出場機会が減少していった。1部昇格プレーオフでは好プレーを見せたものの、チームは準決勝敗退となり、今季も2部で戦うことが決定している。
指揮官も交代し、新たなシーズンに向けて補強も進めているサラゴサは、EL圏外枠かつチーム屈指の高給である香川の放出を検討していると伝えられてきた。そして先日、スペイン紙「AS」などによって香川が登録メンバー外になったと報道。2枠に入ったのは、ブラジル人FWライー・ナシメントとウルグアイ人FWガブリエル・フェルナンデスだという。
この状況を受け、地元メディア「スポルト・アラゴン」は「カガワ、残留ではなく放出へ」と見出しを打ち、香川の置かれた現状を伝えている。記事では「日本人MFのシンジ・カガワはサラゴサの次の放出選手になりそうだ。クラブと選手の代理人は契約終了に向けた話し合いを行っている」として、55万ユーロ(約6700万円)が3年間の分割で支払われる見込みであると指摘。そのうえで、次のようにこれまでの経緯を報じている。
「ルベン・バラハ監督の新しいプロジェクトに、香川は入っていない。もし、このMFのパフォーマンスが期待通りのものであったなら、サラゴサは残留のために手を尽くしていただろう。選手側の希望もスペイン、そしてサラゴサでのキャリア続行だったからだ」
「香川の放出には経済面、そしてスポーツ面での理由がある。しかし、スペイン1部か2部のクラブが給与を全額支払うオファーを出していれば、違った形での別れになっていたかもしれない。だが実際にはそうならず、国外クラブからの興味は背番号23の納得するものではなかった」
念願のスペイン挑戦から1年。香川の2020-21シーズンはどこでスタートすることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)