“失われた”小学生フットサル全国大会が実現 子供たちの笑顔と涙…コロナ禍で奔走した3人の熱意
「U-12地域フットサルチャンピオンズカップ」を開催、ちはら台SCが全国230クラブの頂点に立つ
全国230の小学生年代のフットサルチームが参加した「U-12地域フットサルチャンピオンズカップ」の全国大会が、愛知県のブリンカールフットボールパークで26日と27日に行われ、千葉県代表のちはら台SCが全国優勝を果たした。
小学生年代には例年、バーモントカップ(JFA全日本U-12フットサル選手権大会)というフットサルの全国大会がある。今年も8月21日から23日まで、この大会が開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響により中止となった。
それでも、全国のフットサル関係者が子供たちにプレーする機会や大会を与えたいという思いから、この大会を企画し実現した。関東、東海、関西で行われた地域予選には、計230のクラブが参加。地域予選を勝ち抜いたクラブが全国各地から集まり、決勝大会は全15チーム(1チームが参加辞退)で争われた。
決勝には、ちはら台SCとブリンカールFC(愛知県)が勝ち進んだ。グループステージでも対戦した両チームは、計10ゴールが決まる打ち合いを展開し、その時はちはら台SCが勝利していた。会場に残った同年代の子供たちが見守るなかで行われた決勝では、再び激しい打ち合いが展開された。
前半に存在感を放ったのは、ちはら台SCの守備の要でもあるFP大森聖太だった。大森はキック力を生かして、ミドルシュートから先制点を記録。さらに同点に追いつかれた後にも直接FKを叩き込み、ちはら台SCが前半を2-1で折り返した。後半の立ち上がりにも大森はループシュートを決めてハットトリックを達成。その後もちはら台SCは、FP高橋悠斗がカウンターからゴールを決め、リードを3点に広げた。
主力3選手がトレセンの選考会に行っていたブリンカールも、ここから底力を見せ、ちはら台SCに食い下がる。チームの1点目を決めていたFP白男川羚斗が、2ゴールを連取して4-3と1点差に詰め寄った。
試合の流れが傾きかけたが、ちはら台FCのFP鈴木珀が流れを引き戻す。右サイドでDFをかわして、この試合1点目を決めたちはら台FCのエースは、オーバーヘッドによるスーパーゴールを含めて3ゴールを記録し、チームの勝利を決定づけた。両チーム、激しく点を取り合った決勝は最終的に8-6で終了し、ちはら台SCが全国230チームの頂点に立った。
Futsal X
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