本田がアギーレ初陣でキャプテンマークを巻くも主将就任には否定的 「面倒というか、義務みたいなものも発生しちゃう」
「今のところマコが一番相応しい」
日本代表MF本田圭佑が5日、アギーレジャパン初戦となったウルグアイ戦でゲームキャプテンを務めたが、本格的なキャプテン就任には否定的な姿勢を見せた。
南アフリカワールドカップから主将を務めてきたMF長谷部誠が負傷離脱したことで、ウルグアイ戦の試合前のミーティングでアギーレ監督からゲームキャプテンを託され。
「初めてつけた責任感? もちろんそれは感じますけど、まあマコ(長谷部)がいなかったんで、ね。それもあったと思いますし。そういうのは何回か試合の中でってのは今までもありましたし」
本田はそう話し、暫定措置だという認識を示した。この日も身体を張ったプレーや周囲への積極的なコーチングで、チームを牽引しようとする姿勢を示していた。強烈なパーソナリティや時にビッグマウスに聞こえるほどの発信力は、キャプテンに相応しい素養とも言えるが、本人は90分間ウルグアイ戦で重責を務め上げた後は乗り気ではなかった。
「正式就任? そういうわけではないと僕は思いますけど。マコがいればマコが(キャプテンマークを)巻いてたのかな、と思っています。いろいろあるでしょ。キャプテンなのにこの場(ミックスゾーン)で喋らなかったら、みなさんにも言われるし(苦笑)。本当に面倒というか、義務みたいなものも発生しちゃうじゃないですか。割と自由にいきたいんで。自分自身のパッションも、僕は大事にしています。そのパッションを押し殺しながら、長谷部さんみたいに毎回、キャプテンらしい振る舞いができる保証がない。そういう意味で僕は今のところマコが一番相応しいと改めて思っています」
キャプテンに就任することに伴い、生じる様々な義務が足かせのように感じてしまうのだろうか。自分自身を表現したいという本田は、常に優等生然とし、適切な振る舞いを見せてきた長谷部がキャプテンに適任であることを何度も強調していた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web