英国で鳴り止まない岡崎を称賛する声 渾身のオーバーヘッド弾は「あの伝説の名シーンを彷彿」

華麗な一撃で名声を一気に高めたか

 『勝利への脱出』は、1981年公開の第二次世界大戦の強制収容所をテーマにした映画。マイケル・ケイン、シルベスター・スタローンという名優とともに、元ブラジル代表の伝説的ストライカーのペレ、元イングランド代表DFボビー・ムーア、横浜F・マリノスなどで指揮を執った元アルゼンチン代表MFオズワルド・アルディレスら名手が出演していた。

 ドイツ代表対連合国軍捕虜チームとの試合で、ペレ演じるルイスは連合国チームの一員として途中出場し、華麗なオーバーヘッドキックを右足で決めた。スローモーションで2度も繰り返された華麗な一撃は、この映画のクライマックスの一つだった。このゴールで連合国捕虜チームは、4-4に追いつく。そして、ドイツ代表に与えられた疑惑のPKを、GK役のスタローンが横っ飛びでスーパーセーブを決めると、大興奮の観衆がなだれ込み、捕虜は大脱走を果たすという内容だった。

 サッカー映画史に残る名シーンに例えられた岡崎だが、これまでは前線での守備面での大きな貢献で評価されてきた。だが、一世一代のオーバーヘッド弾でイングランドでの名声を一気に高めた格好だ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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