元JリーグMVP、“超絶スルーパス”で絶妙弾を演出 カズに代わる37歳MFが主役「彼にしか…」
浦和に完勝…光った37歳ベテランMFレアンドロ・ドミンゲスの活躍 「配球を期待」
横浜FCは、26日のJ1第19節で浦和レッズとのアウェーゲームに2-0の完勝。前半に浦和ユース出身のMF松尾佑介が2得点を挙げたことに加え、2011年のリーグMVPがベテランになっても健在のプレーの質を見せつけた。
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横浜FCは前節の川崎フロンターレ戦で、FW三浦知良が53歳にしてJ1最年長出場記録を更新したことが話題になった。それに加えてMF中村俊輔やMF松井大輔といった日本サッカー界や、日本代表を支えてきたベテランがピッチに立ち、その経験を生かしたプレーを見せたことも事実だろう。
そのチームの中で、今節の浦和戦で主役になったのは、MFレアンドロ・ドミンゲスだと言える。2011年に柏レイソルで主力として活躍し、J2から昇格初年度で優勝した上にリーグMVPを受賞したブラジル人MFは、それから9年の月日が経って37歳のベテランになった。
それでも、横浜FCの下平隆宏監督はこの浦和戦において彼をキーマンとして起用したことを明らかにしている。
「今日は2トップというよりは、1トップ、トップ下で、レアンドロにある程度自由にボールを引き出してもらって、そこからの配球を期待した。浦和はボランチがボランチをつかみにくる。特にエヴェルトン選手が前につかみにきて、その後ろのスペースが空くのはスカウティングで見えていたので、そこにレアンドロが入ってうまくプレーできれば、攻撃のチャンスができると。彼が前を向くと、チャンスが生まれるので、それを狙いにして彼を起用した」
松尾が相手GK西川周作のフィードが味方と意図の合わないものになって敵陣で攻撃をスタートできたところで先制点を奪ってリードし、迎えた前半35分に披露したプレーこそ、指揮官が「あれは彼にしか出せないスルーパスだった」と表現したものだった。
相手MF柏木陽介が接触で目の下を切り、止血のためにピッチを離れているタイミングだった。本来であれば柏木が埋めるポジションにはFW杉本健勇が下がったが、そこに顔を出してボールを受けたレアンドロは瞬間的にノープレッシャーになった。そこで右足アウトサイドに引っ掛けた足の長いラストパスが松尾に通り、それを持ち込んだ松尾が2点目を奪った。試合の行方を大きく決定づける1点になった。