本田は「ミランの価値を持つ選手」ではない!? 黄金期を築いた名将が酷評

後半戦では不可欠な存在だが…

 ミランが当時獲得した選手は、GKディエゴ・ロペス、DFアレックス、MFアンドレア・ポーリ、MFジャコモ・ボナベントゥーラ、FWジェレミー・メネズ、そして本田の6人。FWフェルナンド・トーレス、MFスソら現在レンタルに出されている選手もいる。移籍金が発生したのはポーリの8億円、ボナベントゥーラの約6億5000万円、ロペスの3億円と格安物件ばかり。本田、メネズらは移籍金ゼロだった。

 カペッロ氏から全く評価されていない本田とボナベントゥーラだが、中盤の人員不足から後半戦のチームを必死に支えてきた。前半戦ベンチスタートが多かった本田は今季1得点ながら、現在もコンディション面で余力を見せている。開幕当初からフル回転のボナベントゥーラは今季6得点を挙げたものの、今や完全にガス欠状態になっている。それでもふたりは、2016年に入ってから12試合連続無敗記録を打ち立てたチームで、不可欠な存在であることは間違いない。

 百戦錬磨のOBから断罪される形となった本田だが、信頼を得たセルビア人指揮官の下で、その低評価を覆すことはできるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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