リバプール新加入のチアゴ、先輩F・トーレスから言われた本拠地での“注意事項”とは?
優勝するまで「THIS IS ANFIELDのサインには触るな」とのメッセージを受ける
プレミアリーグ王者リバプールに加入したスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラが、“先輩”にあたる元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス氏から受けたある「注意事項」を明かし、ファンの反響を呼んでいる。英メディア「GIVE ME SPORT」が伝えた。
チアゴは現地時間18日にドイツ王者バイエルンからリバプールへの加入が発表されると、そのわずか2日後のプレミアリーグ第2節チェルシー戦(2-0)で新天地デビュー。後半のみの出場だったにもかかわらず、データ分析会社「オプタ」によると、2003-04シーズン以降では45分間でのパス本数としてプレミアリーグ歴代最多記録となる75本を成功させる圧巻のパフォーマンスを披露し、すでにファンの心をつかんでいる。
クラブは22日に公式チャンネルで「#ThiagoFriday」という動画を公開。その中でチアゴが、本拠地アンフィールドのプレイヤーズトンネルのドア上に掲げられた「THIS IS ANFIELD(ここがアンフィールド)」のサインの前で立ち止まり写真を撮る様子が捉えられていた。そして、「フェルナンド・トーレスが、何かで優勝するまで“THIS IS ANFIELD”のサインには触るなと言われたので、それをリスペクトする。このサインを触るには、それにふさわしくならなければならない」と明かしている。
この伝統は、現在のユルゲン・クロップ監督が指揮官に就任した時から始まったもの。「選手たちには何かで優勝するまで“THIS IS ANFIELD”のサインには触るなと伝えた。敬意の表れだ」と指揮官は述べており、今のメンバーは昨季にUEFAチャンピオンズリーグを優勝してから、試合前には自由にサインに触れるようになったという。
「GIVE ME SPORT」は、「トーレスがチアゴにリバプールについて教えてあげた」「だからチアゴは契約した日に(サインに)触らなかった。すでにこの男が大好きだ」などのツイッター上のファンの反応を紹介。プレー以外でもファンを魅了したチアゴだった。
昨年8月にJ1サガン鳥栖で現役を引退したトーレス氏は、2007年にアトレティコ・マドリードからリバプールに移籍。加入1年目に24得点を決めるなど、11年までエースストライカーとして活躍した。残念ながら、トーレス氏はリバプール在籍中にこのサインに触ることはできなかったが、ファンはチアゴがサインに触ることができる日を心待ちにしていることだろう。