コンテ・アッズーリが初陣を飾る ブラジルW杯3位のオランダから2-0で勝利を収める

「救世主だと言わないで」

 ブラジルワールドカップ(W杯)1次リーグ敗退に終わったイタリア代表は、アントニオ・コンテ新監督の初陣となるオランダ戦で2-0の勝利を収めた。イタリア地元メディアは、W杯3位となった強豪を撃破する最高の船出に賛辞を送った。「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は「歓喜と満足感」と大見出しで報じた。
 試合は、開始10分で決した。元トリノで今季開幕前に、ドルトムントへと移籍したFWチロ・インモービレが前半3分に代表初ゴールを決め、7分後にはサッスオーロのFWシモーネ・ザザがエリア内でファウルを受けて相手DFを退場に追いやった。このPKをジュゼッペ・ロッシが決めてリードを広げた。
 ユベントスをリーグ3連覇に導いた、コンテ監督はこう語った。
「こんなデビューを考えていなかったと言えば、嘘になる、何よりも今回はスペシャルな選手たちがいてくれた。私を救世主だと言わないでほしい。でも、僕はサッカー協会と選手たちに支援してもらえることが必要だ。今夜は結果はさておき、選手たちのリアクションに興味があった。
 懸命な仕事で応えてポジティブだった。ゲームのアイディアも、アグレッシブさも、狡猾さ、モチベーションに満ちていた。最初からボールにアタックをかけていた。私は勝つように指示した。この旅を走り始めた。みんなが“自分自身”ではなく、“我々チーム”を意識した。27人の選手たちは勝ちたいと強く思っていた」
 失意のブラジルを乗り越え、走り始めたコンテ・アッズーリは、力強い第一歩を踏みしめた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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