「来夏までこの状況は続く」 レアル、“ベンゼマ頼み”の苦しいFW事情を現地紙指摘
ベンゼマに次ぐ得点源がいない状況「FWの混乱が続いている」
スペイン王者のレアル・マドリードは、今シーズンの開幕戦でレアル・ソシエダとスコアレスドローに終わった。元フランス代表FWカリム・ベンゼマ以外に頼れるストライカー不在という問題に直面しているが、解決には来年まで待つ必要があるようだ。スペイン紙「マルカ」が、スペイン王者の抱える問題点について特集した。
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昨季3季ぶりにリーグタイトルを奪還したレアルでは、背番号9のベンゼマが得点源として活躍。2019-20シーズンは公式戦48試合で27得点をマークし、チームを牽引した。
しかし、問題はそのベンゼマの代役を務めるセンターフォワードの不在だ。大金を投じてフランクフルトから獲得したセルビア代表FWルカ・ヨビッチは不発のままオフの移籍が噂され、ドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアスやスペイン人FWボルハ・マジョラルといった選手も不動の地位を手にすることはできていない。
「マルカ」紙は、「ジネディーヌ・ジダンはカリム・ベンゼマのことしか信頼していない。このポジションは混乱が続いている」とFW陣の選択肢の少なさを不安要素として指摘。今季開幕戦のレアル・ソシエダ戦で0-0に終わったことが、得点力不足、ストライカー不足の論調が強まる要因にもなった。
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのサポート役として献身的なプレーでチームを支えてきたベンゼマが、今ではチーム最大の得点源という状況。同紙は「ジダンは19-20シーズンは怪我をしていたマルコ・アセンシオやエデン・アザールらがステップアップしてくれることを願っている」と、ベンゼマの周りを固める選手のブレイクに期待を寄せている。
また、若手FWの中ではヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴのブラジル人コンビが頭一つ抜けた印象で、ジダン監督もベンゼマのバックアップ候補と見ているようだが、「(2人は)文句のつけない才能を持っているが、まだ準備はできていない」と“準備期間”を過ごしていると指摘した。
とはいえ、新型コロナウイルスの流行による打撃を受けて、今夏の大型補強は見込めない。記事でも、「フロレンティーノ・ペレスはマーケットに出ようとしておらず、来年の夏までこの状況は続くだろう」と触れている。
“ベンゼマ依存”が続く現状から抜け出すにはやはり、獲得が噂されるフランス代表FWキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)の到着を待つ必要があるのだろうか。