衝撃ミドル弾で浦和の“勝ちパターン”が発動 先制すれば今季「7勝1分」の安定感
アウェーで清水に2-1と勝利、DF山中の豪快な一撃でリズムをつかむ
浦和レッズは23日に行われたJ1リーグ第18節の清水エスパルス戦に2-1で勝利した。これで今季の先制したゲームは7勝1分の無敗となり、勝ちパターンがハッキリしていることが示されている。
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5連戦の2戦目に臨んだ浦和は、DF橋岡大樹が3試合ぶりにスタメン復帰。ボランチの一角にMF長澤和輝を起用し、右サイドにはMF武藤雄樹を入れた。そして前半21分、CKのこぼれ球をDF山中亮輔が「しっかりリラックスしてミートできた」という強烈なミドルシュートをボレーで叩き込み先制した。
この先制点は、浦和に大きな落ち着きをもたらした。立ち上がりにバタバタしていた最終ラインからのつなぎも安定し、FW興梠慎三が効果的にボールを受ける動きも含めて簡単なボールロストが減った。そして、後半には相手CKからのカウンターで、長澤のスルーパスにFWレオナルドが抜け出すと、相手GKと1対1になったところで興梠にラストパスを送り2点目をアシストした。
こうした試合展開について、DF岩波拓也は「少し流れが相手にいきかけているなかでの先制点だったので、落ち着きを取り戻したし、最近の先制点を取られる試合は取られた後に少し上手くいかないプレーが続くと、チームとして少しフラストレーションが溜まるような、ポジティブじゃなくなる試合が続いているので、先制点は大きいし、今日の試合でもそれが見えたと思う」と話した。
また、清水は浦和がボールを持った時に、比較的に守備体形を整えることを優先したことも浦和を利したかもしれない。岩波は「毎試合、今日くらいの余裕と落ち着きでボールを動かしながら、相手が出てきたところで追加点を取るという試合巧者の戦い方をしたいですけど、相手が組織的にくるとミスが起きたり、後ろへの消極的なバックパスが増えたりしているので、今日のような試合を毎試合コンスタントにできるようにならないと」と、積極的なプレスを受けた時が課題だと話している。
試合終了間際には、今季の課題になっているクロスへの対応から失点し、清水のFWティーラシン・デーンダーのマークについていた山中は「最後の失点がいらなかった」と話す。複数点差をキープして盤石の勝利というわけにいかなかったが、今季の浦和が先制点を奪った時に限れば、リーグトップクラスの成績を残しているのは事実。どれだけ得意パターンに持ち込む試合を増やせるかが、中位から上位に進出していくカギになると言えそうだ。