C大阪監督、“ハンド疑惑”に落胆 判定受け入れるも「VARがなかったことに大きなダメージ」
C大阪がFC東京に0-2で完敗、手痛い2連敗で首位・川崎と勝ち点11差に拡大
J1リーグ2位セレッソ大阪は23日、第18節で3位FC東京と対戦し、0-2で敗れた。勝ち点4差の上位対決で、前節の鹿島アントラーズ戦(1-2)に続く2連敗。後半44分には途中出場FW柿谷曜一朗の直接FKがペナルティーエリア内の相手DFの手に当たったように見えるシーンもあった。試合後、ロティーナ監督は判定に対して言い訳をしなかったが、それでも「今シーズンの私たちはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)がなかったことに、とてもとても大きなダメージを受けている」と肩を落とした。
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土砂降りの敵地で苦戦を強いられた。前半から相手の強固な守備をなかなかこじ開けることができず、0-0で折り返した。後半14分には、ゴール前でDF丸橋祐介がシュートを放ち、こぼれ球に反応したFW奥埜博亮も弾丸シュートを打ったが、これはゴールポストに直撃。再びこぼれたボールを丸橋が左足シュートで枠内に飛ばすも、GK正面だった。
試合が動いたのは後半18分。右サイドでスローインからリスタートしたFC東京にカウンターを仕掛けられ、MF安部柊斗のラストパスを左のFWディエゴ・オリヴェイラがファーサイドへ決めて先制点を奪われた。さらにその3分後、DF小川諒也からDF森重真人とつながれ、森重が中央に入れたボールをMF内田宅哉に落とされ、最後は詰めていたFWアダイウトンに押し込まれた。
反撃したいC大阪は同28分に3枚替えを敢行。ロティーナ監督は、柿谷、高木俊幸、鈴木孝司のFW3人をピッチへ送り込んだ。すると2点を追う同44分、中央約25メートルの位置でFKを獲得。キッカーの柿谷が直接狙ったシュートは相手にはじかれた。その時、ペナルティーエリア内の相手の手に当たったようにも見え、柿谷も猛抗議したが、判定は覆らず。そのまま最後までゴールを割ることができずに手痛い2連敗を喫し、首位・川崎フロンターレとの勝ち点差は「11」まで開いてしまった。
試合後、ロティーナ監督はこの“ハンド疑惑”のシーンについて言及。「今日の審判の判定に言いたいことはない」と言い訳は一切しなかったものの、「今シーズンの私たちはVARがなかったことに、とてもとても大きなダメージを受けている」と、うなだれた。VARは今季からJ1で導入していたが、新型コロナウイルスの影響により再開後は実施が見送られている。その場で確認できないもどかしさは指揮官にもあるようだ。